- Home
- 外房版, シティライフ掲載記事
- 陸上自衛隊音楽隊 好きなのは食事らっぱ
陸上自衛隊音楽隊 好きなのは食事らっぱ
- 2016/11/25
- 外房版, シティライフ掲載記事

9月19日、茂原市民会館にて『ふるさと交流コンサートin Mobara』が開かれた。主催した陸上自衛隊高射学校音楽隊の所在地は千葉市若葉区にある下志津駐屯地。千葉市、四街道市以南の22市町村の防衛・警備・災害対処の任務を負っていることから、自衛隊を身近に感じてもらいたいと、県立長生高校、茂原市立茂原中学校と東中学校の吹奏楽部と合同コンサートを初めて茂原市で開催した。
会場入り口では千葉県の自衛隊マスコットキャラクター、千葉3兄妹の衛くん、未来ちゃん、翔くんがお出迎え。同音楽隊による第1部は勇壮な行進曲『ナイルの守り』、吹奏楽界で人気の『センチュリア』から始まった。起床から点呼、消灯まで自衛隊の日常生活で鳴り響く合図のラッパを曲にした『陸上自衛隊らっぱメドレー』では、「トランペットのようだが、ピストンがないので、息をコントロールして音程を変える」など説明があり、女性らっぱ隊員の「食事らっぱが好き」というコメントで会場を笑わせたあと力強く演奏された。続いて、三線を弾く沖縄県出身隊員によるCM曲、下志津駐屯地歌姫によるNHKドラマの主題歌など馴染みのある曲がしっとりと歌われた。
休憩のあと第2部の司会進行を務めたのは長生高校放送部。はじめに茂原中学校が市の七夕祭りで行進する淡いブルーと白の衣装で登場し、舞台上で見事なマーチング演奏を披露。続いて県立長生高校と茂原東中学校の吹奏楽部も楽しいディズニー音楽など2曲ずつ演奏した。自衛隊と学生の合同演奏1曲目は『時代劇絵巻』。なんと指揮者がチョンマゲで登場し、聴衆を笑わせる。最後はリオ五輪にちなんでサンバでフィナーレ。学生たちが客席入口から入場し、会場と一体となり手拍子で盛り上がった。
本誌を見て足を運んだという家族連れは「いすみ市で行われた自衛隊の演奏会が面白く、子どもも楽しめたので再び聴きにきた」という。学生や社会人の生演奏を楽しみにあちこち出かけるという高齢の夫婦は「素晴らしい演奏で感激して涙が出てきた」と喜んでいた。
東中学校吹奏楽部部長の女子生徒は「自衛隊の方は怖いかなと思ったら、優しい人ばかりだった。お客様を楽しませる方法をわかりやすく教えてくれた」と演奏を終えほっとした表情。音楽隊でトロンボーンのソロを担当した、同校出身の湯浅卓也さんは「地元で演奏するのは緊張したが嬉しかった。僕たちと一緒に演奏したことがいい思い出になってくれたらと思う」と笑顔で話した。
広報室の隊員によると「下志津駐屯地は観桜会、創設記念行事のつつじ祭り、盆踊り大会で一般開放、毎月第2火曜日に器材展示や施設見学、音楽演奏、体験喫食する広報ツアーを開催している」とのこと。