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俳句を愛して60年 大網で詠まれる歌とは
- 2016/12/9
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(前列中央)田中さん↑
大網白里市在住の田中臥石さん(81)は、同市中央公民館で行われる大網俳句教室、及び同好会などで長年講師を務めている俳人である。田中さんは明治時代を生きた高浜虚子、水原秋桜子の弟子である石田波郷に師事し、現在も俳句雑誌『末黒野』で作品を発表し続けている。
「俳句を始めたのは大学2年の時でした。結核を患い、療養中に石田波郷の惜命を読んで感銘を受けました。今は毎朝4時に起きて俳句を考えます。漁船が浜から出て行くのを見るなど日常の1コマが大切な1句に繋がるんです」と田中さんは俳句への想いを告げる。
俳句は続けるほど奥深く、その世界を知れば、日々の生活の中で視界に入るものがぐんと愛おしく見えるのだとか。俳句同好会会員たちも、「俳句は紙と鉛筆があれば誰でもできます。老後の楽しみにオススメですよ」、「先生は時に厳しく、そしてとても細かく指導してくれます」と話す。
参加者も高齢が多く、「日本の伝統である俳句が廃れていくことが危惧されます。ぜひ若い方々も気軽に体験してみてはいかがでしょうか」と田中さんは続けた。各レベルに合わせた教室で参加が可能。日常にさらに色どりを感じられるのではないだろうか。詳細は問合せを。
問合せ 大網俳句同好会 前田さん
TEL 080・5801・7490