いすみ市の環境を守る取り組み 獣害動物を考える

 今年2月、いすみ市主催で地域起こし協力隊の企画による『狩猟体験ツアー』が行われた。これはいすみ市に生息する野生動物の実態や農業被害を広く知ってもらうためのもの。市のホームページなどで募集したところ、県外からの応募を含め、すぐに定員になった。
 まず市役所裏にある公園内の施設で有害動物の代表格であるイノシシ、農作物の食害はもちろん、在来種の捕食、家屋に侵入し繁殖するアライグマやハクビシン、いすみ市で最も増えている特定外来生物で有害鳥獣であるキョンに関する講座が行われた。「彼らは夜行性でも無ければ、臆病でもありません。人間の手が入らなくなった空間をどんどん侵害してくるのです。手先の器用なアライグマは在来種を捕食し、いすみ市の生態系を変えてきています」と房総野生生物研究所代表の手塚幸男さん。
 その後、野外で足跡や糞による判別方法などを説明しながらのトレッキング、箱罠、くくり罠の紹介と扱い方の実演。実際に野生動物による農業被害の現場も見学した。市内の狩猟者が仕掛けていた箱罠にイノシシがかかり、その様子を全員で観察した後は外房産イノシシ料理を含む昼食をとってまた会場に戻り、キョンの革を使ったキーケースを作成。この革は地元で捕獲されたキョンの皮を剥いだ後、国内の業者になめしてもらったもの。純国産品の活用は日本初となる。
 その後、参加者はバスで市街地に移動。夕方になると高い確率で目撃できるというキョンを見に出かけた。「野山の管理ができなくなると野生動物が増え、人の生活圏にまで侵入し、深刻な問題が生じる事が分かりました」と参加者。市では、市民レベルで地域問題の認識共有を図りたいと、今後も体験ツアーを計画している。

問合せ いすみ市役所
TEL 0470・62・1332

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

過去の記事はこちら

ニュース

スポーツ

サークル情報

スタッフブログ

ページ上部へ戻る