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こでまりの夢
- 2017/6/30
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~七つ八つは憎まれ盛り~
以前、小学2年生の女の子を持つお母さんが、「最近、全然親の言うことをきかなくて、今朝もケンカですよ」とおっしゃっていました。私が「いい傾向じゃないですか(笑)」と答えると、「そうですかね」と悩ましいお顔…。確かに、この頃の子どもは口が達者になって、対応に困る時ってありますよね。
昔の人は、うまいことをいいました。「一つ二つはかわいい盛り、三つ四つはいたずら盛り、七つ八つは憎まれ盛り」こんなのもあります。「七つ七里(ななさと)に憎まれる」7~8歳くらいになると、子どもは大人の言ったことに口ごたえをしたり、生意気なことを言ったりするので、親としては憎たらしいほどで、家庭の中だけではなく外に行っても憎まれるものだという意味だそうです。
しかし、これは心理学でいうところの『主体的自立の芽生え』であり、子どもの心が順調に成長している証拠だそうですよ。親のいいなりのいい子ちゃんを脱して、自分の意思を主張し始めることは大切な発達段階なのですね。「七つ八つは憎まれ盛り」は主体的な自我に目覚め、その端緒についたところ。いわば、子どもなりに一皮むけようとしている時期なのですから、正常な発達だと捉えましょう。
憎まれ盛りを過ごして一年もすれば、子どもは自分をコントロールすることを覚え、口ごたえも減って落ち着くものです。気長に見守っていきましょう。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園理事長。エッセイスト。
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