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- 金箔を自在に使い、光と水の広がりなどを表現 ~聖原司都子展・古民家ギャラリー「夏庭」~【長柄町】
金箔を自在に使い、光と水の広がりなどを表現 ~聖原司都子展・古民家ギャラリー「夏庭」~【長柄町】
- 2020/3/26
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現代美術を展示する、築150年の古民家ギャラリー「夏庭」。かつての農家を一部改築し、長柄の広がる田園風景のなか、質の高い芸術作品をゆったり楽しめる。2015年にオープンして以来、ゴールデンウィークの期間中に展示会を開催していたが、今年から4カ月間の長期間で㈮㈯㈰に開館し、カフェスペースも併設となる。
管理人の内田真理さんは、東京都在住の版画家。この古民家は祖母の家で、子どもの頃、夏休みごとに遊びに来ていたそうだ。カワセミが訪れる池、竹林、小さな祠など、いずれも昔のままの姿を残し、家を引き継いだあとは手入れなどをして楽しんできたという。
今回の展示会は美術家・聖原司都子(きよはらしずこ)さんの個展。金箔を使って表現された光と水の広がり、悠久の時間まで感じられるような、おおらかで美しい作品を展示する。聖原さんは、 国内だけでなく、ヨーロッパやアジア、中東などの展覧会で国際的にも活躍しつつ、東京都の特別支援学校の美術教師としてキャリアを積み、現在は障害児保育園で、障害児の保育の仕事にもついている。夏庭のホームページにメッセージを寄せ、「音や匂いのように感じられても見えないものや、光のように見えていて触れないもの、泡や煙のように触ったつもりが時間とともに消えていくもの。(中略)決して所有することのできないそういったものを、せめて画面の上に留めておこうとしてみた試みの記録です」と解説している。
長柄町在住のチェリスト、大友肇さんの恒例ミニコンサートも5月3日(日)14時から開催。要申込で先着20名、飲物つき1500円。小川の流れる庭や裏山を散策することもできるギャラリーで、初夏のひとときを過ごしてみては。
会期:4月3日(金)~7月26日(日) 期間中の(金)(土)(日)
10~16時に開館
〒297-0211 千葉県長生郡長柄町榎本479
TEL.070・3121・5031
http://natuniwa.com/