衝撃吸収パッドで『ピッタンコ』 科学工夫作品展で教育長賞受賞
- 2014/2/7
- 外房版

「まさか賞を受賞するなんてビックリです」と驚いているのは、茂原市立東中学校2年の藍柚香さん。昨年の夏休みの理科の宿題が、長生郡市の審査を通り、『千葉県児童生徒科学工夫作品展』で千葉市教育長賞を受賞。全国のコンクールである『全日本学生児童発明工夫展』へ出品されたのだ。
藍さんは、「夏休みも終わりのころ、お母さんがチラシを1枚ずつめくっているのを見て大変そうって思って」考えた。何か紙がくっつくものはないか探したところ、100円均一のお店で買った耐震性の衝撃吸収パッドが目に留まった。「パッドがベタベタしていていいなと思い、それがドアノブの大きさにピッタリだったから貼り付けてみたらできちゃいました」と笑う。パッドが紙にくっつき1枚ずつ紙を持ち上げられるのだ。
夏休み明け、大作も出そろった課題の中で、ビニール袋に入れられ無造作に置かれた藍さんの作品を見て、理科担当の佐藤洋光教諭は、「最初何だかわからなかったんです。話を聞いたら着想が新しいし、ありそうでこれまでになっかたもので便利」と、その後藍さんとともに真ん中に印鑑をさし、ハンを押しながら紙をめくれるように改良を加え、その名も『ピッタンコ』として作品展へ出品。見事受賞を果たした。
「制作時間ですか、10分です。何か申し訳ないです」と笑う藍さん。これまでに自分で作った作品が賞を取ったことはなかったし、興味もなかったそう。今藍さんが興味のあるのは、部活の剣道と、小学校から習うピアノとダンス。中1から始めた剣道は長生郡市の大会で個人・団体とも3位に。でも将来はダンスの道に進みたいそうだ。いや、まだまだ時間はたっぷりあるから、発明の道も悪くないかも。
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