「笑ってもらい、面白がってもらう、人を楽しませるエンターテイナーでありたい」
- 2014/3/7
- 外房版

お笑いジャグリングパフォーマー 三雲 いおりさん
3月21日(金)から23日(日)まで、夷隅郡御宿町の牛舎を改造したイベントスペース『牛舎8号』で、国内外で活躍する大道芸人14組が集まる『パフォーマンス・フェスティバル』が、千葉市以南では初めて開催される。
同イベントを企画提案したのは、長生郡一宮町在住の三雲いおり(本名・博史)さん(51)。国内トップクラスの人気を誇る「お笑いジャグリングパフォーマー」だ。ジャグリング(お手玉のように様々な道具を回す)の技術力はもちろん、コメディパフォーマンスに加え、アドリブを交えた観客とのコミュニケーションの取り方が上手いのが人気の秘密。
宮崎県延岡市出身の三雲さんは、地元の高校を卒業後、専門学校に通うが、大学進学を目指し予備校へ。「でも、大学受験はせずに20歳の時、8万円握りしめて東京へ行きました。実は、役者になりたくて、高校時代にホリプロのタレントキャラバンを受け、オーディションで200人から20人に絞り込まれた段階まで残ったんです。そんなこともあって、やっぱり役者になる夢が捨てられなかった」
上京し養成所から劇団へ。芝居の稽古を重ね、NHK朝の連続テレビ小説『はね駒』に出演し、20代半ばには2人組のお笑いコントを結成、『ザ・テレビ演芸』等に出演したが、「なかなか芽が出ず、3年ほどでコンビを解消。また役者として舞台に立ちながら、公演の費用を稼ぐため、配送の仕事もしていました」
そんなある日、目にとまった日本初の道化師養成学校クラウンカレッジジャパン一期生募集の広告。「クラウンとはピエロのこと。チャップリンもクラウンだった。喜劇役者に憧れていたので、これはいいと入校し、3カ月間、メイクやマジック、玉乗りなどの曲芸やジャグリングを学んだ。卒業後、芸能派遣事務所に入り、クラウンとしてパフォーマンスを始めたが、イベント出演だけでは収入が不安定なため、仕事がない時には仲間と上野公園でジャグリングを披露していました」
そうして芸と技術を磨き、『天保山ワールドパフォーマンスフェスティバル大阪市長賞(グランプリ)』、『モザイク大道芸人コンテスト準優勝』、『大道芸ワールドカップイン静岡ジャパンカップ』1998年から2000年に銀・銅・銀賞、『芸王グランプリ関東地区優勝』等、数々の受賞をし、『ヨコハマ大道芸』、『東京ソラマチ大道芸』、『池袋ナンジャタウン』などのイベントや『勝浦三日月ホテルディナーショー』、お祭りや幼稚園・学校等からも出演依頼が舞い込み、同時にクラウン講座やワークショップの講師として全国を飛び回っている。30歳過ぎて独立し、『いおりパフォーマンスジム』を、2010年にはクラウン劇団『Andalive』を立ち上げ、セリフのないクラウン芝居を創作し舞台公演も続けている。
一昨年夏、娘さんが小学校に上がる前にと、横浜から親子3人で引っ越してきた三雲さん。「ここでは自然とか人に向き合った生活ができる。生きている実感が味わえる」と話す。県外の仕事が多いけれど、県内全域に、パフォーマンスを広めたいと考えている。その第一歩となる御宿町での『パフォーマンス・フェスティバル』。開催期間中は11時から16時までが屋外での大道芸(入場無料・芸が気に入れば『投げ銭』を。但し、雨天の場合は室内で)、17時から18時30分までは室内でステージショー(大人1000円、中学生以下500円)。出演パフォーマーは、パントマイムや紙芝居、シャボン玉、サーカス他バラエティーに富んだ顔ぶれ。
三雲さんは「千葉市から南の地域では大道芸のフェスティバルは行われていないので、是非やってみたいと思った。大人から子どもまで楽しめる内容です。是非、大勢の人に遊びに来てほしい。今回、成功したら夏にも再び開催したい」と瞳を輝かせる。また、「私個人のパフォーマンスについては、その場で生きている自分をイキイキと表現したいと思っている。決まり切ったことや、できることだけをやるのでなく、その場、その瞬間の空気を読み、それに応じたリアクションをしてショーの進行をするよう心がけています。常日頃から考えているのは、生の芸能が身近にある、生活の中にある町が増えたら楽しいだろうなと。その一役を自分が担えれば嬉しいです」とも語った。
問合せ 三雲さん
TEL 0475・38・5110
パフォーマンス・フェスティバルについては
問合せ ファームリゾート鶏卵牧場
TEL 0470・68・2631
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