日本語を美しく表現する
- 2014/3/7
- 外房版

「生麦、生米、生卵。赤巻紙(あかまきがみ)、長巻紙(ながまきがみ)、黄巻紙(きまきがみ)」おなじみの早口言葉を含む多数のフレーズを大きな声で音読する。2月22日に山武郡市振興センターで行われた『朗読・ナレーション講座』での発声練習だ。主催は山武郡市視聴覚教材センター。
文化放送、千葉テレビの元アナウンサー、柴山ゆきえさんとアシスタントのさとう郁(いと)さんが講師を務めた。「足は少し開いて背筋はまっすぐ。肩の力は抜いて」一貫してにこやかな表情、凛とした話し方の柴山さん。程よい緊張感と活気のある授業は、口の開け方、「あーっ」と声を出してお腹を引っ込める腹式呼吸、
発声練習の後、柴山さん自作の詩を使ったナレーションと絵本の朗読練習へと続いた。約40名の受講者は順番に1人ずつ声を出し、標準語を話すときの規則にのっとり、アクセント、イントネーション、音の強弱・高低により強調を表すプロミネンス、テンポ、声の出し方など個々の欠点を柴山さんが丁寧に指導した。特に大事なのが句読点の後の間のとり方。次の文章が引き立つかどうかはそれで決まる。「声を前に出すこと。そして唇の周りに力を入れて話すように。表情筋が鍛えられます。普段から意識し、続けることが大切」と話す。また、読み聞かせについて「朗読はまず素直に文章を読み込みましょう。抑揚をつけるなど個性を出すのはそれからです」と助言した。
楽しそうに声を出していた男性は「正しい日本語を話せるようになりたいと思って参加しました。ついつい『の』などの助詞を強調してしまう。難しいです」と話した。朗読のスキルアップが目的という女性は「自分ではどこが悪いのかわからなかったから、他人の朗読と先生のアドバイスが聞けて、とてもいい勉強になりました」と目を輝かせた。
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