私たちが未来のために今できること 市原市こども環境フォーラム

市原市こども環境フォーラム

「大人では気付けないこと、できないことを大人も子どもと一緒に取り組みたい」と三橋副市長が挨拶をした平成24年度市原市こども環境フォーラム。未来を担う子どもたちが体験した環境活動を発表し、話し合って今からできることを考えてほしいと市原市が主催した。昨年10月、八幡小学校で児童生徒、保護者、市職員や関係者を前に発表したのは4団体。はじめに千葉県のマスコットキャラクター『チーバくん』が登場し、会場にいた子どもたち全員で環境○×クイズを行った。地球温暖化、環境3R、ラムサール条約などに関する難問。『チーバくん』が正解の札をあげると歓声があがり、かしこまっていた小中学生も体を動かして笑顔になった。 『八幡小学校4年生』の代表が発表したのは1学期から継続して学ぶ『コスモの森』について。『コスモの森』とはコスモ石油が千葉県と協定を結び整備し、子どもたちに環境教育の場を提供している鶴舞にある県有林のこと。「セーフティ、ワンダー、チャレンジ」を合言葉に森を探検。五感を使ったネイチャーゲームで自然の音、光や匂いに触れ森に親しんだ。季節やエリアによって生き物の数も種類も違うと知ったのは夏と秋の生き物マップ作り。総合学習の時間に班別で森の仕事、働き、歴史などさまざまなテーマで調べ、人間の手が入った森は生き物も生活しやすいなどたくさんのことを発見したという。「観察した森への恩返しにこれからできることを考えていきたい」とのこと。 『市原GONET・神崎川をきれいにする会』は祖母に連れられて3歳から参加している辰巳台西小学校6年生と同級生のお話。「自分のできることをできるときにできるだけ」がモットーの家族単位からはじまった川の草刈りやゴミ拾い。しだいに近所の人や小学校にまで広がったという。神崎川中流の生き物調査でヤゴやカワニナを発見。昔はホタルがいたこと、上流にはカワセミがいることを地域の大人から教わった。生ゴミから作る肥料や環境によい石鹸を作ったり、市のエコフェアや県のエコメッセに参加。「一人が行動するとたくさんの人につながる。りっぱなことはできないが自分たちにできることをして興味を持つ人を増やしたい」と願う。  東国吉遊育の森、高田地区のどんぐりハウスを本拠地に活動する『NPO法人市津・ちはら台自然楽校』は野外活動を通じ小学生から中学生までが生きる力を磨く。荒れた田んぼや畑を耕したり、里山を覆う竹でバンブーハウスを作ったり。村田川の支流で水生生物を観察し、どうしたら川がきれいになるかを考えた。機械に頼らない上総掘りや何度もバケツで水を運ぶドラム缶風呂を体験。普段の生活を振り返り、「水や電気の大切さを実感した」そうだ。  昨年4月に開校したばかりの『ちはら台西中学校』の代表者たちはエコ探検隊として学校を調査した。太陽光パネル、屋上緑化、節水便器、人感センサー付きのトイレ、緑のカーテンがかけられるフックや市原産の木材を腰板に使用した教室などを紹介。雨水タンクによる節水やLED、無電極ライトを多用した校舎の節電について数値を出して比較した。「省エネを取り入れた中学校に通えることに感謝し、未来の自分たちが快適に過ごすために今からエコ活動に取り組みたい」と宣言した。  後半に開かれた討論会のコーディネーターは小川かほるさん(県環境研究センター主席研究員)。発表者が述べた「『コスモの森』で食べた栗」につく虫を例にあげ、小川さんは「森や川にいかなくても、身近な場所で気付けることもある。地球でしか生きられない人間と生き物とのかかわりを考えてみて」と話した。発表を聞いた会場の児童からは「自分たちもクリーン活動をしている」との心強い言葉。三橋副市長は「環境問題は机に座っていては解決できない。川にはいったり、泥んこになったり、自然の中で考えたというのは素晴らしい」と子どもたちを褒めた。最後に小川さんが「みなさんがいるから私たち大人たちも頑張れる。大人たちをどんどん働かせてください」と結んだ。  

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