認知症について正しく学ぼう
- 2013/3/15
- 市原版
認知症について正しく学ぼう
厚生労働省が「認知症を知り地域をつくるキャンペーン」として実施している『認知症サポーターキャラバン』のキャラバンメイトが講師をつとめる『認知症サポーター養成講座』が2月21日、市立五井小学校で6年生の児童166名を対象に行われた。
同講座を受講すると『認知症サポーター』となり、目印としてオレンジリング(ブレスレット)が渡される。何か特別なことをするのではなく、自分のできる範囲で認知症の人やその家族を応援するのが『認知症サポーター』である。
講師は地域で活動している千葉県認知症ケア専門士会の高橋瑞穂さん(54)。「認知症って知っている?」との問にほとんどの児童が手をあげた。では「どんなイメージか」と聞かれると「高齢者」、「ハンディを背負っている人」などという答えが。そこで絵や図を見せ、質問を投げかけたりクイズ形式にしたりしながら認知症という病気と症状、対応や接し方についてわかりやすく説明した。
「覚えられない、日時や場所、人がわからなくなる」といった「中核症状」は脳の細胞が死んでしまうことによって直接起こるので治すことはできないが、「元気がなくなる、自信を失う」といった「行動・心理症状」は性格や環境、心の状態によって出るもので、まわりの人の助けがあれば症状は穏やかになるという。
「認知症の人は不安な気持ちでいっぱい。バカにしたり責めたりしないで。度重なる質問にも答えてあげて。また、認知症の人だけではなく、障がいを持った人、困っている人があればやさしく声をかけてあげてほしい」と高橋さん。
「さあ、今日からみんなも認知症サポーターだよ!」との言葉に「認知症、障がいを持った人を見かけたら助けてあげたい」と積極的に意見を述べる姿が見られた。
問合せ 市原市高齢者支援課
TEL 0436・23・9814