『はばナイスデープロジェクト』で市原を有名に!

『はばナイスデープロジェクト』で市原を有名に!

『はばのり』というと、若い人は知らないか、名前は知っているけれど食べたこと はないという人が大半では。はばのりは、日本各地の外洋に面した海岸でみられる海藻で、ひと昔前まで高価な浅草海苔の代わりに自家用に食べられたという。
 市原では採集はしなかったが、食べる習慣はあったと話すのは、市原で生まれ育った高澤正史さん。「私は、はばのりを正月に食べるのが当たり前という家庭に育ったので、それが全国的にも同様なんだろうと思っていた。ところが、東京の大学に進学し、各地の学生と話していたら、はばのり自体知らない人もいて、地域色が強い食べ物なんだと気づいた。産地でもない市原で、このような食文化が残っているのは珍しい。この文化を途絶えさせたくない、守りたいと思った」と語る。  
 そこで、3年近く前に『市原はばのり研究所』を発足し、有志3人とイベント時に、はばのりの入った『市原雑煮』を販売したり、東海大望洋高校が甲子園出場初出場を決めた時には、はばのりおにぎりを差し入れした。
 今後は、市原のはばのり食文化を後世に伝えていくため、同時に、はばのりで市原を有名にして各地から人が訪れる町おこしにもつなげたいと考えている。大勢の人たちに食べてもらい、需要が増えれば供給する南房総以外の漁協も採集を奨励し、もっと市場に出回るようになり購入の機会も増えるのではないかとも。購入者が増えることで、高価なはばのりの価格も下げられると期待している。
 更に、「食べ物」という観念にプラス「縁起物」としての地位を確立し、入学、就職、加えて新事業や新学期など新たなステージに立つ「祝い事」で食べてもらいたいと高澤さん。こうした取り組み、名付けて『はばナイスデープロジェクト』は、4月から市内3店舗(トラットリアイルミナーレ、ラーメン二重丸、居酒屋茂吉)の料理に、同研究所からのサービスで希望者には、はばのりのトッピングをする。この機会に是非!尚、はばのりの店舗販売はしていないので、購入希望者は同研究所へ問い合わせを。
問合せ おたからや市原店
TEL 0436・79・6214

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