房総往来

房総往来
山里 吾郎

 今年の夏は記録的な暑さだった。猛暑、酷暑、炎暑…。いろいろ表現はされるが、年を追うごとに過酷さを加えていることに間違いはない。温暖化はすでに退っ引きならないところまできているのか、いつまでこの地球はもつのだろうか、不安は深刻の度合いを増すばかりだ▼前置きはさておき余りの暑さから何とか逃避したい、と避暑地の代名詞でもある軽井沢に出かけた。「房総往来」はまだ4回目だが、早くも県外紀行になることをまずはお許し願いたい。それほど今夏は暑かった▼朝5時の出発。息子の運転で京葉道から首都高、東京外環、関越道、上信越道を経由して午前10時過ぎには目的地の北軽井沢へ到着。昨日までの暑さが嘘のような涼気が全身を包み、緑の中に散在する白樺の木が一層の涼感を醸し出す▼早速、二人の孫を連れてキッズランドへ。散々、動き回る子供たちと懸命に興じるが不思議と汗をかかない。名物のニジマス釣りにも挑戦、釣果はともかく触れた水の冷たさに驚く。夕食のあと温泉に浸かり、長旅の疲れも手伝いすぐにベッドへ。昨日までの熱帯夜が嘘のような“寒さ”に思わず冷房のスイッチを切った▼気持ち良く目覚めた翌朝、しっとりと朝靄に包まれた自然林は雨に濡れている。この夏、全国的に多発した雷雨ではない。細かい雨のすだれ、山里を包み込む秋雨だ。このあとの信州紀行は省かせてもらうとして夜遅く市原に戻ると嘘のよう熱帯夜に逆戻り。「地球は大丈夫だろうか?」。避暑地の素晴らしさは皮肉なことに温暖化の不安を増幅させる結果に…。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  御宿町・日墨友好文化大使のヴァイオリニスト・黒沼ユリ子さん(81歳・御宿町在住)が、小学校時の図工の恩師であるイラストレーター・大西三朗さ…
  2. いつものにぎやかな音楽が聴こえると、それは移動販売車ピース号が来た合図。食品や日用品などを乗せて、週に1度、決まった場所へ決まった時間にやっ…
  3.  1945年8月15日の終戦の日、連合国軍機と交戦し墜落したとみられる零戦の機銃が、今年1月、大多喜町で発見された。遺族の依頼を受けた有志の…
  4.  日本の伝統文化として海外でも興味関心の高い折り紙。必ず一度は折ったことがあるだろう。一年の延期を経て今夏開催された東京オリンピックで、来日…
  5. メヒコの衝撃─メキシコ体験は日本の根底を揺さぶる 9月26日(日)まで 市原湖畔美術館  メキシコのスペインによる征服から500年、独立…
  6.  世の中、理不尽なことがたくさん起こりますが、それをどう捉えるかで人生の行く道が変わることがあります。目の前で起こっている理不尽なことは、今…
  7.  ボランティア団体『桜さんさん会』は今年4月23日、東京の憲政記念会館で開催された『第15回みどりの式典』で緑化推進運動功労者内閣総理大臣表…
  8. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1.  御宿町・日墨友好文化大使のヴァイオリニスト・黒沼ユリ子さん(81歳・御宿町在住)が、小学校時の図工の恩師であるイラストレーター・大西三朗さ…

おすすめ商品

  1. SG-507 ユネスコ世界遺産 フィルム 名入れカレンダー

    世界の自然や遺跡を厳選 – 豪華版・ユネスコ世界遺産シリーズ 1-2月/マチュ・ピチュの歴史保護区…
  2. TD-288 卓上L・大吉招福ごよみ・金運 名入れカレンダー

    金運の黄色と金箔「金運上昇八卦鏡」のW効果!驚異の金運力!金運上昇八卦鏡。 風水で八卦鏡とは、邪悪…
  3. SG-951 卓上 デスクスタンド文字(SB-324)名入れカレンダー

    【人気商品】卓上名入れカレンダーの超ヒット商品! 高級感が漂うシンプルデザイン。重量感のある厚紙を…
  4. SB-103 金澤翔子作品集 名入れカレンダー

    気鋭の書家、金澤翔子さんによる書下ろし作品集。 先天性の障がいを持って生まれた少女が書と出会い、才…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る