第二の人生、中小企業支援に情熱をかける

第二の人生、中小企業支援に情熱をかける

大手企業退職者が長年、企業戦士として培った経営力や専門技術、ノウハウを活用して中小企業を支援しようと平成16年に千葉県庁商工労働部の支援を得て立ち上げた特定非営利活動法人NPOテクノサポート。現在は約60名の会員が関東甲信越地域で活動している。これまでに支援した企業は市内高根、松ケ島から全国にわたり延400社、活動実績は1400件にのぼる。
市内在住、理事長の松本武さんは「日本企業の99.7%を占める中小企業の活性化は日本の産業にとって必要不可欠。だが、実状は資金、人材等が不足しており厳しい状況にある。公的助成金をうまく使えるようにサポートしたり、時間をかけて丁寧にニーズに応えていきたい」と話す。
技術・製品開発、新規事業や機械の立ち上げ、販売力強化など支援内容は多岐にわたる。また、行政機関と恊働し中小企業支援のための施策立案に参画したり、大学等の研究機関の技術を中小企業が活用し、開発へと繋げられるよう両者のパイプ役を担ったりもしている。設立当初は企業から理解を得ることは難しかったという。10年経ってようやく実績が認められ経営革新等支援機関としての認定を受けることができた。本年度からは信頼関係のある企業の現場に入り、無料診断、生産効率を上げるための改善提案などホームドクター的な役割を担う事業を開始。更に、地球環境保全を推進するための国内規格であるエコステージ認証機関として活動し、中小企業が環境の観点から経営システムを確率するための手伝いも行っている。「信頼関係が築けた企業から賛助会員として資金的な援助が得られていることに大変感謝しています」また、「高齢化比率が高まるこれからの社会においてシニアの役割は大きいと考えます。リタイヤ後も15年ほどは充分働くことができる。
国際競争が厳しくなってきている今日、中小企業発展のために私達の経験を生かしたい。企業に喜んでいただき、社会で評価していただけると私達も充実感、達成感を味わうことができます。シニアが目的をもって生活することは心身の健康、さらには医療費低減へとつながっていきます。高齢者の質も高まれば高齢化問題も変わってくるはず」と松本さん。

問合せ NPOテクノサポート
http://www.npo-tsupport.org

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】アブドゥルラーマン・アブダラ『最後の3人』(平三)  千葉県誕生150周年記念事業『百年後芸術祭~環境と欲望~内房…
  2.  市原湖畔美術館では、百年後芸術祭|内房総アートフェス|の一環として『ICHIHARA×ART×CONNECTIONS|交差する世界とわたし…
  3.  千葉県南房総市にある酪農のさとは日本酪農発祥の地で、江戸時代に八代将軍・徳川吉宗がインド産の白牛を飼育して、乳製品を作ったことで知られてい…
  4.  森や川に生息する動植物などを観察し、親子で自然を楽しみましょう!4月27日(土)、9月7日(土)、11月9日(土)の全3回に渡って行い、講…
  5.  いつの間にか春も盛り。寒いうちに庭木に寒肥(肥料)を与えておこうと思ったのに遅くなってしまいました。寒い時は庭仕事がどうしても億劫になって…
  6. 【写真】ケヤキ一枚板のカウンターと。左から鈴木さん、悦子さん、智明さん  大谷家具製作所は2011年11月に長南町長南に工…
  7. 『リーダーハーフェン』は1982年結成の男声合唱団で、42年間その歌声を響かせてきた。構成は、トップテノール・セカンドテノール・バリトン・…
  8.  多くの映画ファンを虜(とりこ)にした女優オードリー・ヘプバーンを、前半・後半と2回に分けて掲載します。ヘプバーンは今でも日本や欧米諸国で人…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】アブドゥルラーマン・アブダラ『最後の3人』(平三)  千葉県誕生150周年記念事業『百年後芸術祭~環境と欲望~内房…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る