絵画上達の秘密はこれ!

絵画上達の秘密はこれ!

 10月25日と11月2、3日の3日間、南総公民館主催で『秋の絵画鑑賞教室』が行われた。市内から集まった受講者は23名。講師の古滝正治さんは、「従来の絵画鑑賞講座は知識を教え込むことが多く、講師の見方に偏りがち。今回は、受講者みなさんの感性を大切に、五感を通して作品を味わって自分なりに描いてみようという企画でした。26通りの絵をコピーして壁に貼り、絵から感じたことを一人ずつ話し、お互いの見方が深まることを目的とした」という。
 1日目は、キャンバスの下地作りの大切さや彩色の手順を学習。奥行きを出すための塗り方、影の付け方、ぬり残しの方法なども学んだ。2日目は、実際にアクリル絵の具を使い、色を着ける作業を行った。そして3日目は、六本木の新国立美術館で開催されている『印象派を越えた点描画の画家たち展』に足を運び、各自が模写した作品と対面した。五井在住の西篠正広さんは、「実際に模写してから美術館に来ることはなかったので、絵の見方が変わった」、惣社在住の曽谷千鶴子さんは、「影の部分はただ暗いだけでなく、作者により様々な工夫がされているのが見えるようになった」と満足気な感想。
 古滝さんは、「ぜひご自分の絵、お子さんやお孫さんの絵を額縁に入れて飾って欲しい。絵画教室を通して自分の生活の中に、もっと絵を取り入れて貰えるようになったら嬉しい。年齢がいくと一人で都内まで絵画を見に行く機会は少なくなっていくので、企画は成功だったと思う」と話す。すでに来年の絵画鑑賞教室を希望する受講者も多いようだ。

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