気のおけない仲間とバンド活動 届けるのは、懐かしのメロディ
- 2013/12/20
- 市原版
気のおけない仲間とバンド活動
届けるのは、懐かしのメロディ
プライム楽団
落ち着いた大人の雰囲気が魅力のアマチュアバンド『プライム楽団』。元銀行員からIT関係、スイミングスクール送迎バスの運転手、主婦など普段は様々な職種に携わっている市原市内と四街道市在住の社会人が集まり、ちはら台コミュニティセンターで毎月第2・4土曜日に練習を行っている。アマチュアと言ってもレベルの高い個人が集まった本格派バンドだ。リーダーでウクレレ担当の佐川雅彦さん(49)ほか50代中心のメンバーはボーカルとギター兼任、石木戸治さん、同じくボーカルとキーボードを担当している斉藤玲子さん、ドラムスの小林福治さん、チェロの田上伸博さん、ベースは島田勝弘さん、ギターとパーカッションの菊池千春さん、ピアノの田上京子さんの8人だ。
10年ほど前に母体であるテニスクラブの飲み会でおもちゃのウクレレを弾いたのが楽団結成のきっかけだとか。当初は音楽の機材も何もなくバンドに関しては素人の5人で「誰が歌うの?」、「人前で歌うなんて」と言い合っていたという。その後、中学生の頃からバンド経験がありメカに詳しい菊池さん、千葉や東京でプロのドラマーとして活躍したこともある小林さん、大正琴とピアノの教師でもある斉藤さんが加わって現在の8人になった。「みんな長いつきあいでとても仲がいいんですよ。技術的なことは音楽経験の豊富な小林さんと斉藤さんに引っ張ってもらっています」と話す他のメンバーもかなりの腕前だ。田上夫妻、伸博さんは大学時代に吹奏楽でチューバ、30代半ばからはチェロを、京子さんは大好きなピアノを3歳から20歳まで習い続けたという実力者。『フラガール』のサウンドトラックで有名なジェイク・シマブクロさんのインストゥルメンタル楽曲をカバーする、ウクレレ歴10年の佐川さんの評価は高い。そんな中で石木戸さんと島田さんは音楽に関して全くの初心者だったというから驚きだ。「最近は自信が出てきたのか緊張しなくなってきました。聞いてくれる人がいる、人の前で演奏できるということが嬉しい。みんなお酒が大好きなので打ち上げで飲むのを楽しみにしています」と石木戸さんは笑顔で話す。
『翼を下さい』、『ハナミズキ』、ハイファイセットの『フィーリング』、スピッツの『チェリー』など少し懐かしいと思う曲をカバー。小林さんのスティックがリズムを刻み、曲が始まる。ボーカルである斉藤さんの透き通った、それでいて深みのある美声と石木戸さんの遠くまでのびる歌声にメンバーのバックコーラスが重なり美しいハーモニーを奏でる。懐かしい、心に染み入るような音楽が視聴覚室に響く。
『プライム楽団』の音楽を心ゆくまで堪能できるのはちはら台コミュニティセンターで2年連続、8月に行っている『夏の終わりのサンセットコンサート』。青春の思い出のこもった楽曲をご一緒に、というコンセプト企画で「とても喜んでもらえています。毎年続けていきたい」と意気込みを語ってくれた。同コンサートの観客からの依頼により2014年1月4日に錦糸町のライブハウス『PAPPY,S(パピーズ)』での出演が決まっている。また、毎年2月に行われている『ちはら台音楽フェスティバル』、地域の敬老会や学童保育の児童たちの前で演奏したりすることも。
「私達の音楽を聞きに来てください。そしてイベントがあれば声をかけて下さい。心を込めて演奏させていただきます」とメンバーの皆さん。心温まるステージ、一度ご覧になってみては?
問合せ 佐川さん
sgcnuk@gmail.com