地域と医療、特色を生かした学園祭
- 2014/1/17
- 市原版
地域と医療、特色を生かした学園祭
昨年11月、ちはら台にある帝京平成看護短期大学で学園祭『博優祭』が行われ、多くの学生や家族連れで賑わった。普段の授業で学んでいることを地域の人々に知ってもらいたいと催されている、
看護師のタマゴを略した『看玉』(かんたま)コーナーでは血圧測定、7キロのおもりを腹部に装着する妊婦体験、手洗い指導、今回初となる聴診器を使って心音や腸の音を聞く看護体験などがあった。妊婦体験をした女子学生は「腰が痛くなりそう。寝転んでも身体が休まらない感じ」と苦笑い。手洗い指導では、ブラックライトを当てると発光するローションを手に塗り、手洗い前と後でどの程度の汚れが落ちたかを確認。綺麗に洗ったつもりでも、爪の際や指の間など意外と洗えていないことがわかった。
他にも縁日や屋台、手作り飛行機教室、茶道部による茶立て体験などがあり、親子で楽しむ姿が見られた。ステージでは軽音楽部による演奏、帝京平成スポーツアカデミープログラムの『Jr.Hip・Hop』と同大学のサークルによるダンス、ビンゴ大会などが繰り広げられた。「今年は地域の方がたくさん来て下さってよかったです。昨年は雨だったので」と事務職員の男性。
また、帝京平成大学地域医療学部看護学科1年生によるプレゼンテーションも行われた。『ヒトのからだ』をテーマにしたグループは「身体の中で最も強いのは顎の咀嚼筋。120キロもの力でものを噛み砕くことができます」など学習で得た知識を観客の前で披露した。そして何といっても一番人気は毎年恒例のおばけ屋敷。長蛇の列に並んでチケットを手にした200人が悲鳴をあげながらも恐怖感を楽しんだ。車椅子、ベッドや人形などの医療グッズをフル活用できるのは看護学校ならでは。学生たちは包帯やメイクでおばけになりきって入場者を驚かせた。「叫び過ぎて声がかれちゃった」との声も。
平成2年の設立から、信頼される看護師の養成を目指してきた同短期大学は現在、帝京平成大学地域医療学部看護学科として新たなスタートを切っている。短期大学としては最後となる今回の学園祭、学生たちは夕方暗くなるまで車の誘導を始め、それぞれの役割を全うすることで学園祭を盛り上げた。