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何の動物の足跡かな?
- 2014/9/5
- 市原版, シティライフ掲載記事
野生の動物(特にほ乳類)は警戒心が強く、人前に姿を現すことはめったにない。だが、生存している痕跡は確かに残る。生態を調査するのに、糞、食痕は持ち帰ることができるが足跡はそうはいかない。そこで石膏での型取りという方法をとる。
今夏、国分寺公民館主催で行われた『集まれ!子ども動物鑑識官』では小2から中2までの16名が参加。事前に講師が採取し石膏で型取った生後数日のニホンジカの足跡を粘土に移し、それを再び石膏で型取りする体験を行った。講師は日本野生生物リサーチセンター(東京都東村山市)代表、里中遊歩さんとアシスタントの小林尚○さん。水と石膏を混ぜて固める作業では四苦八苦する人たちも多かったが、ユニークなスライドと参加者に問いかける形の楽しい授業に、最初は緊張気味だった子ども達も打ち解け、後半は進んで発言する姿が見られた。また、足跡の見分け方についても学んだ。イノシシやシカはひづめ型、イヌやイタチなど肉球のある仲間は指型、クマやサルは人型、ウサギ、リスなどは棒型と4種類に分類される。「今日学んだことを、山へ行ったときにお父さん、お母さんにも教えてあげたい」と小4の女子。
河川沿いの粘土質の土の上や田、畑、自然公園などで野生動物の痕跡が見られるという。身近なところで探してみては。