大人の社会科見学 東京税関&防災体験学習施設『そなエリア東京』へ

 9月1日は『防災の日』、9月は防災月間。このところ、全国各地で頻繁に大雨、土砂災害が発生し、その被害も甚大なものとなっている。昨年、運用が始まった重大な災害の起こるおそれがある時に発表する『特別警報』は既に数回呼びかけられている。つい最近も関東地方で震度5の地震が発生した。
 私たちは命を守るために、日頃からどんなことを心がけるべきなのか?そうした防災に役立つ知識を楽しく学べ、被災の疑似体験もできる施設、東京臨海広域防災公園の『そなエリア(そなえる+エリアの造語)東京』へ、9月半ば、有秋地区社会福祉協議会・有秋公民館共催事業『災害に備えて』に参加した皆さんとバスで向かった。
 当日は昨日までの雨模様の日々とうって変わって爽やかな秋晴れの日。一行はアクアラインを経由し、臨海副都心へ到着。まずは、『そなエリア東京』から近い東京税関を訪ねた。昨年も9月に『そなエリア東京』に行き、加えて周辺の見学できる施設のひとつ、パナソニックセンターへも立ち寄ったという。今回も「税関は身近なところにある」ことを知る機会にと選んだとのこと。
 東京税関は東京港湾合同庁舎にあり、同舎には8官署が入っている。担当職員が案内してくれたのは、2階にある広報展示室『情報ひろば』やX線検査装置が置かれた税関検査場、通関部門。そして、3階からの眺望、映像での理解しやすい税関の仕事の説明、質疑応答なども。見学のメインは『情報ひろば』で、税関の歴史や役割、絶滅のおそれのある野生動物ワシントン条約、麻薬探知犬、密輸の手口と変遷、コピー商品、海外旅行者必見の税関映像情報等々、興味深く役立つ展示満載のコーナーだ。
(※『情報ひろば』は入場無料。開館時間は9~17時、休館日は(土)(日)(祝)。見学は5名以上で予約すると案内をしてくれる。所在地は江東区青海2・7・11(問)税関広報広聴室 TEL03・3599・6264)。
昼食は、東京税関前の東京湾を臨む公園で。心地よい潮風に吹かれ、各自持参した弁当を広げた。

 その後、再びバスで数分走り、東京臨海広域防災公園へ。同園は首都圏で大規模な地震災害等が発生した時、政府の緊急災害現地対策本部が設置され、公園全体が広域的な指令機能を受け持つ場所となる。園内にはヘリポート等もあり、実際の首都圏防災の拠点施設を見学することができる。『そなエリア東京』の他、海と高層ビル群を眺めながらバーベキューができる多目的広場もある。
(※事前予約、利用料必要、食材以外の器財等は有料でレンタル。バーベキューに関する問い合わせは TEL0570・01・5381)。
入園無料。開園時間は6~20時、休園日は12月31日・1月1日。

『そなエリア東京』に入り、担当職員から「東京臨海広域防災公園は、東京ドーム2.8個分の大きさです。地震発生後、3日目から生存率が下がることから、一刻も早い救助が必要になる。この公園が木が少ないのは救助にあたる自衛隊等がテントを張るため。木が植えてある所も、木と木の間がテントの張れる間隔になっている。防災に特化した公園なんです」と話を聞き、1階にある防災体験ゾーン『東京直下72h』に入る。
 組織的な救助活動が行われるのは、地震発生のおよそ72時間後といわれている。では、救助が困難な72時間を生き残るためにどうするか。地震発生後72時間の生存力をつける体験学習ツアーとなっており、ニンテンドーDSを使って防災クイズに挑戦する。スタートは、携帯電話より少し大きめのニンテンドーDSを手に、駅ビルのエレベーターに乗り込み、ここで震度6の首都直下型地震が発生するという設定。地震の発災から避難までの一連の流れを体験する。
 被災市街地を再現したジオラマの中を移動し、シネマステーションで首都直下型地震の再現CG映像に見て、避難場所に辿り着くと、ワークショップや展示ゾーンが。最後に映像ホールで、2009年にフジテレビ他にて上映されたアニメ『東京マグニチュード8.0』を、同施設用に再構成した『東京マグニチュード8.0東京直下72h』を見る。そのリアリティーと迫力ある映像に皆、引き込まれたようだった。
 そのあと、2階の防災学習ゾーンで発災時に使用されるオペレーションルーム(現地対策本部)を窓越しに見学したり、ミニシアターや世界の防災用品の展示を見たり、各種防災ゲーム体験等を。最後に3階屋上庭園で周囲に広がる景色を楽しんだ。見学後はフリータイム。1階エントランスホールのレスキューカフェで一服する人や公園を散歩する人など、皆、帰途につくまでの時間を思い思いに過ごした。
同施設は入場無料、利用時間は9時30分~17時(月)休館。
所在地は江東区有明3・8・35(問)そなエリア東京
TEL 03・3529・2180
 尚、同施設では、毎月様々なイベントも開催し、情報は同園フェイスブックで告知している。新聞や雑誌、テレビなどメディアの情報収集だけでなく、体験型で防災を学ぶのもいいのでは。

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