街中で出会えるキツツキ!? コゲラ

 日本には、9種類ほどのキツツキの仲間が生息しているが、市原市近郊で年間を通して見られるのは、コゲラの1種類のみである。ほぼ全国で見られるアカゲラ、オオアカゲラ、アオゲラは、市原市近郊では冬期希に観察例はあるものの、ほとんど見ることはできない。キツツキの種類が乏しい地域ではあるが、コゲラの個体数は多く、山地はもとより、市街地でも頻繁に出会うことができる。
 コゲラは、体長15センチほどの小柄な鳥で、頭は黒褐色、胸から腹は汚白色に黒褐色の縦斑、黒褐色の羽に白斑がある。そのため、木の幹に止まっていると保護色になっており、見つけづらい。しかしながら、樹木に潜む昆虫やその幼虫といった餌を探す際に嘴で突く時の「コン、コン、コン」という音や、「ギー」「キッキッキッ」という特徴ある鳴き声で、容易にその存在が分かる。
 木登りしているコゲラは、足の指でしっかりと木の幹をとらえている。足の指は前方に2本、後方に2本向いており、一般的な野鳥の前方3本、後方1本に比べると木の幹をとらえやすい。更に、尾羽が固く、それを幹にあて、体を支えており、木登りに適した体型をしている。足の指と尾羽を巧みに使って、樹の下から少しづつ登り嘴で幹をつつきながら餌を探し、上まで登ったら別の木の下方部に飛んではまた登って餌を探す行動を繰り返す。冬季は、シジュウカラ、エナガ、メジロなどと混群を作り、樹木間を移動する。
 街中でも容易に見られる。落葉して観察しやすい時期である。「ギー」という声がしたら探してみよう。木をつつく愛らしい姿を観察できる。ただし、しっかりした防寒対策も忘れずに!

ナチュラリストネット/岡 嘉弘

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  市原市出身のマジシャンPiace(ピース)として活躍する内藤淳也さん(26)。マジック界最大のジャパンカップにて、国内で最も活躍した若手マ…
  2.  市原市立内田小学校が2021年(令和3年)3月に閉校した。明治の開校以来、148年に及ぶ歴史に幕が下りたのだ。個人的には非常に感慨深い。同…
  3.  市原市・市東地区の奈良に、高さ2m余りの釈迦如来像の石仏「奈良の大仏」がある。  平将門が、新皇を名乗りこの地の北方に京を模した都を構え…
  4.  コロナ禍で外での食事を制限されている中、家ではちょっとした工夫を凝らしながら楽しむようにしています。採れたハーブをその日の気分によって何種…
  5. 世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、アフリカの状況はどうなっているのでしょうか? ルワンダの首都キガリで幼稚園と小学校を設立し、…
  6.  山武市と東金市の境に位置する『成東・東金食虫植物群落』。大正9年(1920年)に日本で初の国天然記念物の1つとして指定され、昨年100年を…
  7.  睦沢町の田園風景のなかに建つ、ギャラリー801。様々な分野の作家が作品を出している常設展と、毎月3週間ほど開催される企画展を行っている。今…
  8.  3月20日(土)から4月5日(月)、及び4月17日(土)から5月16日(日)の2期間にかけて、千葉市中央区にある千葉市科学館では『ポップア…
  9. [caption id="attachment_38464" align="alignright" width="350"] 作業小屋兼ギャ…
  10.  3月の山を歩いていると赤いヤブツバキの花が目立ちます。虫のいない時期ですが、野鳥たちが蜜を目当てに次々と訪れています。椿の花は花びらと雄し…

ピックアップ記事

  1.  市原市出身のマジシャンPiace(ピース)として活躍する内藤淳也さん(26)。マジック界最大のジャパンカップにて、国内で最も活躍した若手マ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る