街中で出会えるキツツキ!? コゲラ

 日本には、9種類ほどのキツツキの仲間が生息しているが、市原市近郊で年間を通して見られるのは、コゲラの1種類のみである。ほぼ全国で見られるアカゲラ、オオアカゲラ、アオゲラは、市原市近郊では冬期希に観察例はあるものの、ほとんど見ることはできない。キツツキの種類が乏しい地域ではあるが、コゲラの個体数は多く、山地はもとより、市街地でも頻繁に出会うことができる。
 コゲラは、体長15センチほどの小柄な鳥で、頭は黒褐色、胸から腹は汚白色に黒褐色の縦斑、黒褐色の羽に白斑がある。そのため、木の幹に止まっていると保護色になっており、見つけづらい。しかしながら、樹木に潜む昆虫やその幼虫といった餌を探す際に嘴で突く時の「コン、コン、コン」という音や、「ギー」「キッキッキッ」という特徴ある鳴き声で、容易にその存在が分かる。
 木登りしているコゲラは、足の指でしっかりと木の幹をとらえている。足の指は前方に2本、後方に2本向いており、一般的な野鳥の前方3本、後方1本に比べると木の幹をとらえやすい。更に、尾羽が固く、それを幹にあて、体を支えており、木登りに適した体型をしている。足の指と尾羽を巧みに使って、樹の下から少しづつ登り嘴で幹をつつきながら餌を探し、上まで登ったら別の木の下方部に飛んではまた登って餌を探す行動を繰り返す。冬季は、シジュウカラ、エナガ、メジロなどと混群を作り、樹木間を移動する。
 街中でも容易に見られる。落葉して観察しやすい時期である。「ギー」という声がしたら探してみよう。木をつつく愛らしい姿を観察できる。ただし、しっかりした防寒対策も忘れずに!

ナチュラリストネット/岡 嘉弘

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