子どもとお年寄りが触れ合う日溜まりのような場所

 昨年12月、内田未来楽校(旧内田小)で、ドングリを使った工作と餅つきを楽しむイベントが開催された。近隣から子どもが集まり、内田未来楽校を主宰する報徳の会の皆さんが用意した、地元の山で拾ったドングリやマツボックリ、ボンド、竹串、ビーズ等で、思い思いに作品づくりに打ち込んだ。
      やはり、近くに住むお年寄りも集まって来て、子どもに何か相談されると、優しく教えてあげたり、「よくできたね」、「上手だね」などと声をかけ、子どもたちも嬉しそうな様子だった。作品が完成すると、皆、満足げに眺め、お互いに誉めあったり、自慢しているのが、微笑ましかった。同会の小出さんは「私たちが子どもの頃に、自然の恵みで遊んだように、子どもたちに山の恵みを知ってもらう機会になれば」と話した。
 工作中に報徳の会の皆さんが、餅つきの準備を。大人たちに手伝ってもらいながら、子どもたちは餅つきに挑戦。20キロほどの杵で餅をつく。臼の横で餅をこねていた女性は、「今は餅つき機でやるようになったから、懐かしいね」と言い、餅つきをした子どもは「面白い!」と声を弾ませていた。
 一通り、子どもたちの餅つき体験が終わると、再び、同会の皆さんが寒い中、汗をかきかき、餅つきをし、ついた餅に各自、用意されたきな粉やあんこ、おろしをつけて食べた。野菜たっぷりの汁物も人気で、餅同様にお代わりする子どもも。「あんこ作りの名人」という91歳の小泉つるさんは「私が卒業した学校が、廃校したあと、また、こうやって賑わっているのはいいねえ」と目を細めていた。
 内田未来楽校では、1月17日(土)18日(日)、2月21日(土)22日(日)、10時から16時まで『いちはらアート×ミックス 未来に向けた笑顔の写真展』を開催する。
 また、1月24日(土)9時から正午まで、内田の森の『里山ハイキング』(約4キロ)も。昼食にイノシシ汁と内田の新米を用意する。参加費は大人200円、小学生以下無料。

問合せ 小出さん
TEL 090・2661・5567

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