6年目の始まり 山里吾郎

 その瞬間、味の素スタジアム(東京・調布市)は、諦めにも似た絶望感に包まれた。ピッチにうずくまる選手たち。それを見つめながら立ち上がれないままのサポーター。反対側のピッチ、スタンドで繰り広げられる歓喜の光景がぼんやりと霞む…▼3万5千人の大観衆を飲み込んだスタジアムは明暗をくっきりと描き出し、長く狭い通路は肩をすぼめながら歩くジェフファンの無言の行進が続いた▼「肝心なところで勝負弱いからなぁ」。試合前に抱いていた唯一の懸念材料が奇しくも的中してしまった。引き分けでもJ1昇格が決まる絶対優位の試合▼若干、硬さはみられたが決して悪い立ち上がりではなかった。ゴールを狙う意識は強かったし、守備も山口智を中心に早めのつぶしを徹底させていた。ところが魔が差したかのように前半37分、セットプレーから失点。後半、懸命の攻めも実らず最後までゴールをこじ開けることができなかった▼2010年から始まったジェフのJ1復帰への道。常に昇格本命と言われながら12年はプレーオフ決勝で大分に敗れ、13年は準決勝で徳島と引き分け、昨年はJ2での最高位3位となりながら決勝で山形に敗退、3度目の正直を果たせなかった▼市原臨海をホームにしていたころは担当記者として戦いを分析。選手、監督、スタッフらとも親交があった。フクアリに移ってからも1サポーター、サッカーファンとして毎年、スタンドで応援を続けている。本紙(シティライフ)がオフィシャルスポンサーなのも何かの縁。「今年こそ」の願いを込めて6年目を通うつもりだ。

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