子どもたちのため 野球界、指導者のなすべきこと

 1月10日、youホールにてスポーツ指導者らを中心とした市民を対象に特別講演会『継続・想像・育成 今なさねばならぬ事』(〔公財〕市原市地域振興財団主催)が2部構成で開催された。第1部の(一社)日本プロ野球選手会事務局長の松原徹さんの演題は『継続・あきらめない心~継続する心、環境・仕事とは 支え合い競い合うプロの世界』。
 同選手会は「一流のプロ野球選手も地域の少年野球からスタートする。育ててくれた地域、学校、野球ファンへの恩返しのために結成された」という。30年以上前、村田選手、有藤選手、落合選手らが活躍するロッテオリオンズで1軍マネージャーだった松原さん。同選手会が労働組合としても認定された1988年からは事務局を務めた。
 語られたのは、野球界全体のため労働環境、最低年俸、年金など野球生命をかけて改革してきた選手たちについて。球界史上初のストライキ決行に古田選手と一緒に泣いたこと、FA制度前に海を渡った野茂選手から突き付けられた選手会の課題ほかその場にいた者しか知りえないドラマ。数々の試練を経て、ライバルでもある12球団の選手たちが選手会をお互いに支え合う団体に作り上げてきた。松原さんは「野球選手を目指す子どもたちのため、これからも選手会は『13番目のチーム』として選手の地位向上、被災地支援などの社会貢献、ファンサービスなどを行っていく」と語り、会場の野球関係者や市民に熱い気持ちを伝えた。
 第2部の国際武道大学准教授でアスレチックトレーナーの笠原政志さんの演題は『世代を超えたスポーツ指導者講習会』。「スポーツは社会人基礎力を培える。トレーナーの語源は電車。コーチは馬車。どちらも人を乗せて目的地まで連れて行く役目がある」という。心理学者メラビアンの法則を例に「見た目や雰囲気、やって見せる、声の大きさやトーン、言葉の力で伝えて」と話し、「指導者に必要なのはM(ミッション)、V(ビジョン)、P(パッション)。情熱だけではなく未来像を示し、知識や情報を正しく使って」とアドバイスした。
 子どもたちのやる気スイッチを入れるには、「無関心期、関心期、準備期、行動期、維持期と段階がある。相手をよく観察し、適切な時期に情報を与え、気づきを促すと主体的に動ける。「君ならできる」と勇気づけて」とメカニズムを解説した。球速やコントロールについては映像やデータを示し、「紙鉄砲の音を出す動きで投球フォームの再現性を習得できる」と肱の位置や小指の向きを変え、紙鉄砲を実演してみせた。
 共催した市原市少年野球協会理事長の安藤孔三さんによると「子どもたちのために指導者もステップアップしてほしいと、協会は毎年指導者向けに講習会を開いている」とのこと。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  茂原市の小学生男子ソフトボールチーム『茂原SBC』は4月、茨城県で開催された第32回関東小学生男・女選抜ソフトボール大会で初優勝を飾った。…
  2.  10月25日(火)、東金市家徳公民館にて第2回『通いの場 元気ステーションまさき』が開催された。主催の『正気地区介護予防・生活支援サービス…
  3.  再び小屋作りに夢中になっています。前回は物置小屋作りで、今回、最初のうちはゲストハウスを作る予定でしたが、いつの間にやらその意識が薄れてし…
  4.  最近は本格的に寒くなってきましたね。こうなるとキノコ狩りのシーズンも終わり。今年はバカマツタケに出会えなかったな~とか、シカが食べちゃった…
  5.  高齢化社会やコロナ禍など、私たちの生活で薬局の果たす役割は日々増している。昨年6月、市原市辰巳台東5丁目にオープンした『みつば薬局 辰巳東…
  6.  10月16日(日)、青葉の森公園芸術文化ホールで、伝統文化への興味関心を喚起し日常の中で身近に触れることを目指し「和紙角あんどんづくり」の…
  7.  市原市平蔵にある『集い広場へいさん』は、児童数の減少で2016年に閉校になった旧平三小学校の施設を利用した交流の場。教室、体育館、グラウン…
  8.  顔から腹、足や目が鮮やかな赤色で、背が茶褐色の可愛らしい全長23㎝程の鳥。生息地は主に水田などの湿地、泥地。長い指で泥に脚をとられず自由に…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1.  茂原市の小学生男子ソフトボールチーム『茂原SBC』は4月、茨城県で開催された第32回関東小学生男・女選抜ソフトボール大会で初優勝を飾った。…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る