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公平中立な公開討論会を市長選で開催!政治をもっと身近にし、市民との『まちづくり』につなげる
- 2015/5/15
- 市原版, シティライフ掲載記事
写真上 磯貝さん(左)、佐藤さん
来月行われる市原市長選挙に向け、5月22日(金)の19時から、市原市市民会館で立候補者出演の公開討論会が行われる。主催は一般社団法人市原青年会議所(以下市原JC)。
青年会議所は、明るい豊かな社会の実現を理想とし事業を展開する、青年有志により国際的にも組織された団体だ。20歳~40歳までのメンバーで構成され、日本では公益社団法人日本青年会議所が中心となり、全国それぞれの地域に設立されたJCによって、青少年育成、スポーツ振興、ボランティア、まちづくりなどの活動が展開されている。
公開討論会は、まちづくり事業のひとつで、市原JCでは4回目の開催となる。テーマは『政策本意による政治選択』。「真剣に自分たちの街を考えて、選挙に参加しようと多くの市民に呼びかける。そのきっかけ作りでもありますね」と理事長の磯貝元洋さんは言う。「根底には、まちづくりの主体は市民である、という考えがあります。10年後の自分たちの街をより良いものとするには、じつは今生活している私たちにも関わりがある。未来のために、市民が政治に参加する『選挙』で、ひとりでも多くの人に投票へ行って欲しい。それには、候補者の声をきちんと市民に届けて、関心を持ってもらう必要があります。市民参加の公開討論会は、そのための『仕掛け』とも言えます」。
他地域の青年会議所でも公開討論会は多数実施されている。それぞれプログラムは違い、より市民が参加しやすいように、候補者の政策が分かりやすいようにと、年々工夫されてきている。例えば、会場の参加者・候補者に○と×の札を持ってもらい、主催者側の質問に対し同時に挙げてもらう、という形がある。この場合、候補者が○を出していても、会場の参加者の圧倒的多くが×となり、候補者を驚かせることもあるという。その場で市民の声が候補者に届く仕掛けなので、当選後の政策へ生かしてもらおう、という狙いも含まれている。また、この結果を受けての候補者の政策説明によって、参加者の判断もしやすくなることが期待できるという。
今回の公開討論会実行委員会委員長である佐藤圭悟さんは、「ライブである、というのも重要だと思っています。こちらは市民の側に立って、市民のためになる討論会を目指していますので、市民目線で突っ込んでやっていこう!というのが基本。質問は意地の悪いものも含まれます。その場で返答を求められますから、ごまかしはききませんし、人柄も出る。理想としては、候補者も参加者も、楽しい緊張感ある討論会にすることですね」と話す。討論会は、公平中立の観点から、特定の候補者を応援するような服装、グッズの持ち込みなど厳禁。入り口で荷物チェックし、見つけた場合は預かりとなる。会場内では罵声、コーディネーターが促す場合をのぞいた拍手も禁止だ。
さらに会場には定点カメラを設置し、日本青年会議所が運営するwebサイト『e―みらせん』に動画をUPする予定。『e―みらせん』は『インターネット』と『未来の選択』を繋げたサイト名で、「いいね!」の意もこめられている。このサイトでは、市議会議員選挙などで、候補者の政策を比較して聴けるように、同じ質問に対し同じ時間で答えてもらうという動画もある。全国各地、それぞれの候補者の政策説明が選挙終了までUPされるが、公平性を重視しているため、制限時間が来ると説明の途中でも映像が切れる、というのが特徴だ。各地域には、特性もあるが全国的に共通の問題点もある。自分たちのまちづくりや選挙を考えるに当たり、参考になることもあるかもしれない。
「現段階では、公開討論会の動画UPのみ決定しています。これを承諾した候補者のみ、討論会に出席していただきました。当日会場にお越しになれない方にも、この動画で候補者の政策を知ってもらえればいいですね。また、若年層の選挙離れ、低投票率が問題になっていますので、これらJCの事業を通し、政治への無関心を減らしていければと願っています。私たちも同世代として良き伝達者でありたいと思います」と佐藤さん。磯貝さんも「まちおこし・まちづくりは『人おこし』という認識を市原JCでは重視しています。若い世代が政治に関心を持ってもらうことも、『人おこし』。私たちが行う各事業には、どれもその意味が含まれています」と言う。
討論会の後、市原JCが行う大きな行事はふたつだ。まずは青少年育成で、クオードの森で8月に行われる子どもたちのキャンプ。サポートするボランティアにも大学生から20代を募集する。次はまちおこしとしての国府祭りの大綱引だ。市民が集まって盛り上がるイベントにしたいと始め、今年で3回目になる。「大綱引は定着させたい、と思っています。市原の各地域から多くの市民が参加する、市原の伝統行事になるのが夢ですね」と磯貝さん。
これからの市原のまちづくりについて、方向性を決める市長選。公開討論会の参加は無料なので、私たちの未来のためにも、積極的に足を運んでみてはどうだろうか。詳細は本紙4ページにてお知らせする。