認知症になっても安心して暮らせる街に

 8月6日に市津公民館で主催講座、『認知症を支える~認知症サポーター養成講座』が行われ、10名が参加した。講師は千葉県認知症ケア専門士市原支部『縁(ゆかり)の会』の久保征子(ゆきこ)さんと永野久美子さん。
 認知症は、誰もがかかる可能性のある脳の病気だ。症状に最初に気づくのは本人。もの忘れによってできなくなることが多くなり「何かおかしい」と感じるが「認めたくない」という思いが周りの人を困らせる。家族はおかしな行動の連続に、とまどいや怒り、拒絶といった感情を抱いてしまう。「できないことばかりに目を向けず、できることに目を向けて」と永野さん。穏やかに笑顔で接することが大切だ。介護者は、頑張っている自分を褒め、外出するなど上手なストレス解消法を見つけるとよい。市内玉前にある『認知症カフェかさね』は、認知症の人や介護者が安心して集える場。話をするだけでも気が楽になるのでは。
 同講座を受講すると配布されるオレンジリングは認知症サポーターとなった証。永野さんは「スーパーのレジでお金の出し方に困っている人がいたら声をかけてあげる、そんなちょっとしたことでいい。できることから始め、地域で認知症を支えていけたら」と話した。(礒川)

問合せ カフェかさね
TEL 0436・21・3733

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