クオードの森 (市民の森)もみじ祭り&イルミネーション点灯式

 11月23日(祝)、市原市柿の木台にあるクオードの森で、毎年恒例となったもみじ祭りが開催された(市原ルネッサンス主催)。
昨年まで市民の森と呼ばれていたが、今年1月から5年間、ネーミングクライツ(命名権)の協定終結によりクオードの森と名称が変わることに。
 祭りの会場入口には、たこ焼き等の露店が並び、管理事務所前では焼き芋や地元産の新鮮な野菜等が販売された。トンネルをくぐりキャンプ場では、『安由美会』はじめ市内から祭りを盛り上げようと『川島会』や『戸田体操クラブ』の皆さんや、加茂学園の生徒と教師たちが参加・協力した。
 約10年前から、市の指定管理者制度に基づき、同森の管理を委託されている『安由美会』とは、地元、月崎町会で安全な米作りを使命とする水田農業グループ。森の保全や整備等の活動を続けている。祭りでは販売する焼きそばや豚汁作りを。
 同会の皆さんと一緒に焼きそばのパック詰めや、つきたての餅をのしたり、売り子として頑張っていたのは、加茂学園の7~9年生の生徒25名。同学園は2年前、市原初、県内でも2校目となる小中一貫校となった。加藤美和教諭は「校外で色々な人たちと交流を持つ機会になれば。地域の行事に参加させたい」と話す。他、菜の花プロジェクトにも参加している。
 戸田小学校を活動の場とする『戸田体操クラブ』の皆さんは、同クラブの会長が戸田小の子どもたちの芋掘り体験のために育てたサツマイモ畑から収穫したイモで調理したポテトを販売。紫イモの餡を餃子の皮で包み揚げたものや、鉄棒のけ上がりができるようにと名付けた『けあがりいも』と、76年の伝統を持つ戸田体育ならでは。市原ルネッサンスの松本靖彦さんが、かつて教職に就いていた頃、戸田小学校の校長を務めていた縁から参加。
 元気良く、威勢のよい掛け声をあげながら、餅つきをしていたのは『川島会』の皆さん。9年ほど前に、国分寺周辺に商店はたくさんあるものの、商店会がないので事業者同士の横のつながりが少なく、商売繁盛のために何かできないかと、4名の有志が集まったのが会発足のきっかけ。そして、商いを成功させるには、地域を良くしていかなければと考え、ボランティア活動を始めた。以来、毎年、不法投棄ゴミ撤去作業や各種イベント協力など数多くの活動を続けてきた。4年前からは、同会主催で子ども田植え体験教室や養老川河川敷クリーン大作戦等も。20~40代の男女がメンバーの大半を占め、若さと機動力で、市原のナンバーワンボランティアを目指しているとか。松本靖彦さんも「川島会のみんながいなくちゃ、餅つきはできないよ」と、目を細める。
 祭り終了後、夕方5時にイルミネーション点灯式がスタート。大勢の来場者が見守る中、地元にアトリエを持ち、市原ルネッサンスの会員でもある画家・前田麻里さんの司会で、安由美会会長や市長、来賓の挨拶に続き、この日、姉崎から1日かけてクオードの森まで歩いてきたネーミングクライツ・パートナーとなった進学塾クオードに通う子どもたちの紹介と式は進行し、市長が点灯のボタンを押すと、約70万個のLED電球を飾り付けたイルミネーションが輝いた。来場者から「きれい!」、「すごい!」と一斉に歓声が上がり、写真を撮る人、携帯電話で撮影画像を友人に送る人などの姿が見られた。
 安由美会や地元ボランティアが始めたイルミネーションは今年で10年目を迎えた。起伏のある自然の地形を活かした、手作りの温かさが感じられるイルミネーション。テーマは当初から変わらず、滝と湖。年々、バージョンアップし、見応えのあるものとなっている。エメラルドグリーンのトンネルを上がり、丘への道を歩いていく人たち、ピンクのハート型の前で笑顔で並ぶカップルや家族。是非、皆さんもご覧になってみては。
 点灯は12月23日までの17~20時(※(土)(日)(祝)は20時30分)。入場、駐車場無料。冬季限定で足湯も無料。豚汁、焼き芋等の販売あり。

問合せ いちはらクオードの森
TEL 0436・96・1119
(10~16時)

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