いつもと違うお正月料理

 定番のおせち料理だけでなく、違った正月料理も楽しみたい。12月初旬、八幡公民館で行われた『手軽にできるおせち料理・レパートリーを増やそう』は、そんな希望者に好評の講座。講師は市内で多くの料理講座を受け持つ南堀蔦子さん。20名が参加し、南堀さんの効率よい段取りで、『みかん寒天』『煮なます』『しらたきの和え物』『鶏ひき肉のおろしごぼう焼き』『れんこん入り肉だんご』『伊達巻』『サーモンと大根の押し寿司』の順に7品を作った。
 皮を器にした『みかん寒天』は、果肉をとる際、皮を切らないよう注意。果汁と水で計500㏄になるよう、量った水に寒天小さじ1と砂糖を溶かす。火を止め果汁を入れ、みかんの器に注いで冷やしておく。酢の風味が優しい『煮なます』は、大根・人参・油揚げを千切り、ひじきとともにだし・砂糖・しょうゆで煮、最後に酢を加える。柔らかいので子どもから年配の方まで食べられる。『しらたきの和え物』は、ゆでたしらたきを空煎り、昆布茶、酒と混ぜたたらこの中身、ゆずの果汁を加え、細ねぎを散らす。お弁当のおかずや、たらこを明太子に変えピリ辛おつまみにもできる。
 扇面切りでお正月らしい『鶏ひき肉のおろしごぼう焼き』は、すりおろしたごぼう、ひき肉、パン粉、卵、調味料を合わせよく練る。固まりのまま中火で焼き、返して水を入れ蒸し焼きに。「味噌が入っているので焦げやすい。火加減に注意して」と南堀さん。ごぼうがとても香ばしいコクある一品だ。紅白のもち米をまぶした『れんこん入り肉団子』。れんこんの半分はいちょう切り、残りはすり下ろし。みじん切りのネギ、生しいたけ、豚のひき肉、卵、れんこん、調味料を混ぜ、丸める。もち米をまぶし、サラダ油を塗った皿に並べ、もち米が柔らかくなるまでふかす。タレはごま油としょうゆ。れんこんのシャキシャキした歯触りと肉の旨味が楽しめる。
 『伊達巻き』は卵、はんぺん、だしなどをミキサーにかけて一気に時短。あとは卵焼き器で弱火でじっくり両面を焼き、鬼すだれでまいて形を整える。彩りのいい『サーモンと大根の押し寿司』は、薄切りの大根とレモンを放射状に6等分し、大根葉は小口切りに。パウンドケーキの型にラップを敷き、具と寿司飯を半分ずつ交互に入れ、重しを乗せてしばらくおく。サーモンとレモンの相性の良さか、まろやかでさっぱりした酸味は後味までおいしい。
 参加者がてきぱきと協力し合ったおかげで、調理は11時半頃に終了。「今回は基本的な調理法ばかり。誰でも食べやすい味なので、ぜひ自宅でも作ってください」と南堀さん。「力が要る野菜のすりおろしは主人にやってもらいます!」「紅白の彩りや、皮を器にしたみかん寒天など、ちょっとしたおもてなしにもぴったり」と参加者。見た目も味も大満足!との感想だった。

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