人形に魅了されて

 きらびやかな生地を使った日本人形、額や羽子板を台にした押し絵人形、木目込み人形などを作る『市原人形サークル』が戸田コミュニティセンターで開かれている。講師は人形作家美術協会師範として全国で活躍してきた中村美佐子さん(71)。70歳を機に現役を引退したが、すぐに生徒の要望で指導することになり、昨年、同サークルができた。
 土台の羽子板に日本人形をあしらった中村さん独特の立体羽子板を完成させたのは、「孫のため羽子板を作ったのをきっかけに夢中になった。先生の作品のお顔が好き」という女性。古い着物を縫い直した小袖を背景に、あでやかな着物を着た武家娘は制作に10カ月かかった。帯に巻いたしごきは絹糸で繊細な網代編みを施してある。
 桜台に住む女性が手にしていたのは亡き母親が買ってくれた市松人形。東日本大震災で半壊した宮城県の実家を取り壊す際にでてきた。「かなり痛んでいたが、思い入れがあった」とのこと。本物の和裁と同じように着物を縫い、顔の傷や抜け落ちた髪の毛を修復するとみごとによみがえった。会員たちは完成品を囲み、「いいお顔ね」、「きれい」と楽しそう。中村さんも「再び、完成の喜びをみんなで分かち合えるのが嬉しい」と目を細める。
 ひな人形、七福神、花魁や町娘など着付け方や時代考証を踏まえつつ、会員は好みのものを創作してきた。他に西洋人形も作ることができるという。現在会員は9人。活動は毎月第1・3月曜日13時から。会費1回500円。

問合せ 宮川さん
TEL 090・1691・3232

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