食べられる草はど~れだ?

 小湊鐵道月崎駅前にある『森ラジオ ステーション』が作られたのは2年前。使われなくなった駅員の詰所小屋をコケと山野草で覆い、中には枕木が敷いてある。アーティスト、木村崇人さんの作品だ。制作当時は駅「ステーション」としてだけでなく、小鳥のさえずりや木々が風に揺れる音などをラジオの周波数に乗せてライブで聴ける「ラジオステーション」としても人々を楽しませていた。
 『アートいちはら2016春』会期中の5月4日に行われたイベントは『木村崇人と森ラジオを食べる』。作品周辺の山野草を食べてみようというもので、意欲満々の11名が参加した。「今日はあえて生、もしくは茹でる、蒸すといった方法で食し、アクや苦味、渋味を感じてみましょう」と木村さん。山野草の手入れを行っているボランティア団体『森遊会』の芹澤洋子さんから、食べられる植物、食べられない植物の名前を教わったあとそれぞれ採取に。タンポポやヤマツツジの花、ユキノシタなど、十数種類の山野草を試食し「スミレはいける」、「スイバはすっぱい」など参加者は口々に感想を述べた。カラスノエンドウはさやの中の実を食べる。蒸して軽く塩をふり、花を添えてクラッカーにのせたらオシャレなオードブルのできあがり。「美味しい!杏仁みたい」と新しい食材の発見に舌鼓を打つ人も。「自力で越冬し、エネルギーを蓄えて育った山野草は栄養価が高い。ただクセがあるから食べ過ぎないように。食糧難になったとき、活用してみて」と木村さんは笑った。
 『森ラジオ』の周りでは、人は自然と笑顔になる。「大草原の小さな家みたい」との声も聞こえてきた。一度訪れてみては。ゆっくりと流れる時間を体感できるだろう。

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