笑う準備はできている?茂原で笑大寄席が開催!

 7月10日(日)に茂原市東部台文化会館で開催される『笑大寄席』は今回で15回目を迎える。主催は茂原市にある生涯大学校外房学園の関係有志で構成される『一笑の会』。今回は真打の山遊亭金太郎さんを初め、ゲストで真打の桂伸治さん、二つ目の山遊亭くま八さん、前座の桂伸しんさん、色物にコント青年団の2人が登場する。
 笑大寄席の始まりは平成16年、同校の『笑いで癒す人間関係』という講義の講師を山遊亭金太郎さんが担当したことがきっかけだった。同校事務局の高地勝美さんは、「金太郎師匠のお誘いで都内の落語会や寄席に行く機会が増えました。ただ、都内には遠くて行けないという人達もいるので、地元で本格的な落語を聞けたらと思ったんです」と当時を振り返る。年2回の開催が恒例となり、『一笑の会』メンバーが集った時には、すでに口コミで集客数も増加していた。同会の会長、長山美智子(81)さんは、「初めは茂原市内の居酒屋を使用して、40人ほどが入る小規模なものだったそうです。それが会を増すごとにお客さんが増えて、旅館の広間でやった時には百人近く集り、入りきらなくなって、茂原市の総合市民センターへ場所を移し『第1回笑大寄席』を開催したんです」と話す。そして、高久重剛さんも「この寄席の魅力は全て手作りなんです。折り畳み式の座卓を高座にしたので、金太郎師匠が端っこから上がると、反対側が跳ね上がる。『これは命がけだなぁ』とネタにされましたよ」と笑った。チラシやチケット、高座まで手作りの同寄席。音響や照明も、同会のメンバーが行った。
 「金太郎師匠は気さくな人で、ネタの中に茂原市のお店の名前や観光名所を交えて話す。すると、お客さんも食いついてくるんですよ。子どもの常連もいるくらいです」と話すのは上野健士さん、「当初の会場施設では、天井が低く照明も高座向きではない。結局、工事現場にある大きなライトを下から当てたら、師匠は『暑い、暑い』とネタにしてくれました」と懐かしそうに思い返した。
 笑大寄席の出演者は、金太郎さん自身が毎回調整している。今まで、バイオリン漫談や日本のマジックである奇術、江戸の売り声など滅多に見られないものから、王道のベテラン漫才師など数多くの芸人が出演してきた。金太郎さんは笑大寄席について、「事務局とスタッフのみなさんによる手作りでできた寄席には感謝でいっぱいです。彼らの、地域の人々に笑いを届けたいという気持ちは、すごく伝わってきます。スタッフの年齢も上がっていますが、いつまでも頑張って続けて欲しいです」と語った。
 小規模だったからこそ客席と高座が稀に見る近さで、かつ出演者も一緒になって会場設営の機材準備などを行うため、心の距離は回を重ねるにつれ近くなる。「『会』の寄席でなくても、金太郎師匠が茂原市近郊で噺をする時、うちで使用した高座を運んだりしたんですよ」と高久さんがその親密さを語る。
 寄席の来場者は高齢者が多いため、会場の後ろだと聴こえない人もいる。また人によって体感が違うため、エアコンの調節にも苦難を強いられた。資金の工面や、宣伝方法に限界があるためチケットがどこまで売れるか不安になることもあったが、みんなで一つずつ解決方法を見出した。ここまで成功してきたのも、寄席当日に力を貸してくれる有志関係者の力強い存在と金太郎さんの協力、そして生涯大学校という拠点が大きな支えになっている。「いつも寄席を終えると、それまでの大変さがリセットされるんです。来てくれた人達が、みんな面白かったよと言ってくれます。朝雪が降って、人が集まらないかと心配した時も大盛況でした」と長山さん。さらに高久さんは、「私は認知症サポーターなどの地域活動もしていますが、落語のネタはうけるんですよ」と意外な同会の生かし方も挙げる。
 「ぜひ初めての方にもお越しいただき、大いに笑って『一笑(いっしょう)健康』でいてもらいたいです。」と高地さんは呼び掛けた。初夏の暑さを、笑いで吹き飛ばせ!
 7月10日(日)東部台文化会館13時30分開場
 前売り1,500円、当日1,800円

問合せ 高地さん
TEL 090・2460・2029

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