みんなが笑顔になる挑戦 『みんなの学校』上映

不登校も特別支援学級もない 同じ教室で一緒に学ぶ

 昨年2月から全国で公開され大ヒットしているドキュメンタリー映画『みんなの学校』が9月4日(日)、youホールで上映される(主催・『みんなの学校』を観る会実行委員会)
 同映画は、地域の中でどんな子どもも、同じ教室で学ぶ大阪市立大空小学校の1年間に密着取材した作品。映画に先んじて放映されたテレビ版『みんなの学校』は『平成25年度文化庁芸術祭賞テレビドキュメンタリー部門大賞』はじめ、『日本民間放送連盟賞報道番組部門優秀賞』、『日本放送文化大賞準グランプリ』ほか多数の賞を受賞した。
 そして現在も各地で上映され続けており、朝日新聞やAERA、サンデー毎日等々多くのメディアでも紹介されている。何故、この映画が賞賛されるのか?前述の文化庁芸術祭大賞受賞理由は「他の地域では厄介者扱いされていた転校生が、教師と同級生、そして地域が包み込むことで、素直で心優しい子どもに成長していく姿は、見ている者の心を熱くする。大空小学校の試みは、上からの教育改革とは一線を画す、現場からの教育改革でもある」とされており、映画を見た教育評論家の尾木直樹さんは「驚いた!ここには、ありのままの公立小学校の魅力が、大胆に惜し気もなく躍動している。(中略)それにしてもスゴイ記録映画が完成したものである。学校と教育の未来に、希望が湧く映画である」とコメントしている(映画『みんなの学校』公式サイトより一部抜粋)。
 映画の舞台となった大空小学校は、2012年度の児童数約220人のうち、特別支援の対象となる生徒は30人を超えていたが(通常学級数6、特別支援学級7)、「自分がされていやなことは人にしない言わない」という唯一の校則と、「すべての子どもの学習権を保障する」という教育理念のもと、すべての子どもたちが同じ教室で学ぶ。教職員は通常のルールに沿って多く配置されているが、地域住民や学生ボランティアだけでなく、保護者の支援も積極的に受け入れた『地域に開かれた学校』として、多くの大人たちで見守れる体制をつくっている。
 「一緒に見て、一緒に考える上映会は新しい出会いや語らいの場、地域コミュニティとのつながりを生み出す」とも期待されている作品。老若男女問わずお勧めの映画作品。是非、ご覧になってみては。前売り券発売開始。

上映日時 9月4日(日)10時~、14時~、18時30分~
※上映時間は106分。3回ともバリアフリー版日本語字幕付き上映。
前売り券500円、当日券700円。中学生以下無料。
後援・市原市教育委員会、市原市社会福祉協議会

問合せ 実行委員会・桑田さん
TEL 090・9372・8718

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】スパリゾートハワイアンズ・ウォーターパーク ●千葉県立美術館開館50周年記念特別展「浅井忠、あちこちに行く~むすばれる人、つながる時…
  2. 【写真】五井小の歴史をたどるスライドショーの冒頭、紹介する子どもたち        昨年と今年は、創立150周年を迎える小学校が多数ある。1…
  3.  冬の使者と呼ばれるハクチョウ。シベリアなどから北海道を経由し、冬鳥として日本へ広く渡って来る。近年、地球温暖化の影響で、繁殖期と越冬期が暖…
  4. 【写真】坂下忠弘  来春3月2日(日)、市原市市民会館・小ホールで開催される『いちはら春の祭典コンサート2025』。市原市…
  5. 【写真】千葉県立中央博物館・御巫さん  11月24日(日)まで、千葉県立中央博物館で開催されている『二口善雄 植物画展』。…
  6. 【写真】川口千里(左)、エリック・ミヤシロ  日本を代表するトランペット奏者、エリック・ミヤシロを迎え、いま最も注目を集め…
  7. 【写真】うたと語り「今、この町でこの歌を」  毎年、夏に開催される『市原平和フェスティバル』。平和への祈りとメッセージが込…
  8.  今回は「映画音楽」特集の第1回。良い映画では必ず、音楽・主題歌が感動を与えてくれます。テレビCMでも使われる名曲もあり、何処かで聞いたこと…
  9.  3つの窓が並ぶカウンターはケヤキの一枚板。絵本コーナーは小上がりになっていて、壁際の本棚の横には籐の椅子。マンガが並ぶ2階の屋根裏へは細長…
  10. 【写真】布施知子《二重折りのヘリックス》2018  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『かみがつくる宇宙―ミクロとマク…

ピックアップ記事

  1. 【写真】五井小の歴史をたどるスライドショーの冒頭、紹介する子どもたち        昨年と今年は、創立150周年を迎える小学校が多数ある。1…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る