房総往来

「チバニアン」への期待
山里 吾郎

 『絶好の機会。ぜひ受講したい…』。「広報いちはら」に掲載された公民館行事が目に留まった。「田淵の逆転地層を学ぶ」。一度現地を、それにちょっとは詳しい知識を、と思っていた。申し込みが少し遅れたせいでキャンセル待ちとなったが、当日(10月14日)2日前に無事、参加OKの知らせが届いた▼集合場所の田淵会館、中高年の受講生を中心に約40人。聞けば3倍の申し込みだったという。最初に地質学者で県環境研究センター・風岡修氏が解説。磁場逆転の成り立ち、田淵の地層の学術的な価値などを勉強。このあと早速、現地見学へ向かった▼会館脇の細い坂道を7、800㍍も下っただろうか。最後の難所を降りると、ゆったりとした養老川の流れが待っていた。ここから上流へ20㍍余り。左側にそそり立つ「むき出しの崖(露頭)」が、地質学上の謎解明につながる田淵の磁場逆転地層▼約46億年の地球史では何度も南北の磁気が逆転。その最後の逆転期となる77万年前の地層で、裏付けとなる火山灰の存在など世界でも唯一、詳細な観察ができる地という▼露頭には下部から順に「逆転期の赤」「中間期の黄」「現代期の緑」と3色の杭。新生代・更新世にあたるこの年代の国際標準となる「模式地」は未定で、いわば地質学上の宿題。もし田淵の地層が選定されれば、「チバニアン」の名称とともに国際地質科学連合が「黄金の杭」を打ち込む▼後書き風にはなるが、地質学は地味だし何とも難しい。にわか仕込みではなかなか理解できない。だが、「チバニアン」誕生となったら、それこそ逆転的発想で「地域起こし」につなげられれば…と思う。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  タピオカ、爽やかな空と生物、美しい模様など素敵な作品の数々。人の想いが表現された力作を観るのは楽しい。8月25日、南総公民館で石遊びのイ…
  2.  出光興産株式会社は、2019年12月14日(土)に市原市市民会館において「みらいを奏でる音楽会~どこかで聞いたクラシック~」市原公演を開…
  3.  前回の防犯特集第2回で、『電話de詐欺』の手口の変遷を紹介した。今回は新しいだましの手口『カード受取型』の内容をさらに詳しくお伝えしたい…
  4.  市原市在住の中森敏夫さん(64)は、子どもの頃から好きだったプラモデル作りが高じて、大人になってからは鉄道のジオラマや建築の模型などを含め…
  5.  市原市の上総更級公園を中心に開催される『上総いちはら国府祭り』は、今年で第9回を迎える。10月5日(土)、6日(日)の両日に渡って開催時…
  6.  防犯特集第2回は、第1回に続き「電話de詐欺」について、その手口の変遷と、最も新しい方法を紹介する。  手口の変化は、犯人グループが警察…
  7. きかんしゃトーマス ファミリーミュージカル ソドー島のたからもの 5年間で30万人以上を動員した大人気ミュージカルがみんなの街にやってくる!…

ピックアップ記事

  1.  タピオカ、爽やかな空と生物、美しい模様など素敵な作品の数々。人の想いが表現された力作を観るのは楽しい。8月25日、南総公民館で石遊びのイ…

イベント情報まとめ

  1. ◆サークル 名曲を歌う会 第2・4(火)  14時半~16時 ギャラリーMUDA(ちはら台駅2分) 1回1,300 円、体験半額 ピアノ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る