最初の防災は「自分で自分を守る」こと

 災害に備え、食料や防災品をストックする人も多いだろう。辰巳公民館では8月下旬、主催事業で地域防災講座を開催。身近な防災の知恵を教えてくれる市内のNPO法人『ゆかいな仲間たち』の理事長・白尾克伸さんとスタッフを講師に、参加者約40名が、防災の心構えやグッズ作りを学んだ。
 「人口減少が進むなか、定年後の世代はプラチナ世代で、とても重要。ボランティアやサークル活動など、地域で顔の見える関係を作っておくと、災害時に活きてきます」と白尾さん。近年では特に豪雨と地震が多い。豪雨では、まず気象警報などをチェックし備える。傾斜のある道路は冠水し通行止めも増えるので、雨が上がっても外出時は充分注意が必要だ。緊急地震速報は、揺れる前に鳴るため、机の下に入る、落ちるものに備える、ガラスから離れるなど、即、退避行動をとることが大切。「大地震のときは『3・3・3・7』。まずは自助3分間。揺れる間、家族は自分で守る。次に近助3時間。向こう3軒両隣で助かるべき命を助ける。さらに共助3日間。地域力を結集し、ともに生きのびる。最後に公助7日間。行政・自衛隊の救助が開始、備蓄でさらに生きのびる。災害用の道具は、この時間軸で並べると使う順番が分かります」
 後半は、防災グッズ作りを体験。レジ袋で水袋、おむつカバー、怪我のときの腕つり。新聞紙ではスリッパや器、帽子を作った。加工の仕方で様々に役立つため、普段からバッグなどに折り畳んだ新聞紙とレジ袋を入れておくのがいいという。参加者は「帽子もビニール袋をかぶせれば簡易トイレになりますね。いろいろできて面白かった」「災害への備え方がよく分かりました。帰ったらまず自宅の防災品の点検です」と話していた。

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