お正月料理は私に任せて いつもの食材が華麗に変身

 華やかに新年の食卓を彩る、姉崎公民館主催事業『お正月料理 おもてなし料理を学ぼう』(全2回)が昨年開かれた。初回11月4日の参加者は女性13名男性3名。4班に分かれ、ブリの若菜焼、日の出卵、七福煮なます、カボチャきんとんの4種を作った。
 教室は自己紹介をするところからスタート。講師の栄養士田中憲子さんの説明を受けたあと、お互いに調理の仕方を相談しながら材料を切ったり、煮たりした。4種同時に作る共同作業に各班は大忙し。田中さんはそれぞれの卵を一カ所に集めて茹でたり、油揚げの油抜きをしたりと手伝いながら、参加者に調理のポイントを教えていた。
 ブリは味がよくしみるように竹串でさしてから調味料に浸して下味をつける。250度のオーブンで6、7分焼いて、刻んだ大根葉を混ぜた卵黄を刷毛でぽってりと塗り、オーブンに戻して表面が乾いたら出来上がり。日の出卵は、溶き卵2分の1を加えよく練った鶏ひき肉200gで、ゆで卵2個を巻き、さらし布で包んでタコ糸で縛る。煮立てたしょう油、みりん、だし汁のなかで回しながら15分煮る。
 七福煮なますの具材は干しシイタケ5枚、切り干し大根30g、ニンジン、レンコン、ゴボウ各50g、シラタキ1袋、油揚げ1枚。細切りにした食材をごま油大さじ3で炒め、酒大さじ3、みりん大さじ4、しょうゆ大さじ2、塩少々を加え煮汁がなくなるまで煮る。最後に酢大さじ2をいれ、白ゴマをふる。
 カボチャきんとんは、カボチャを3センチぐらいに切り、蒸し器にかけ柔らかくする。皮を取って裏ごし。砂糖、みりん、塩などの調味料を加え鍋で練り上げると、色付けしなくても艶のある黄金色になる。栗の甘露煮、クルミ、クコの実、レーズンは盛り付け前に加え、茶巾絞りにする。「裏ごしは裏ごし器の網目に対し斜めになるように、少量ずつ濾すと手早くできる」そうだ。「きんとんに使ったカボチャの皮は捨てないでそのまま食べてください」とのこと。
 「特別な材料を使わなくてもごちそうはできます」と田中さん。クコの実の代わりにクランベリー、青菜は大根葉を使うなど臨機応変に素材を使う。余った卵白と全卵もあっという間に焼き上げ、厚焼き玉子を各テーブルに配った。料理教室常連の男性は「僕が洗うと鍋がきれいになると妻にほめられ、こんなはずじゃなかったが料理するようになった」と手際よく作業を進めていた。
 「毎年高価なおせちを注文していた」、「結婚して今年はじめてお正月を迎える」という各班の代表者たちは一様に「ぜひ作りたい」と意欲のある感想を発表。「ヘルシーでおいしい」、「みんなで作ると楽しい」などとおしゃべりをしながら食事を終えた。第2回はフルーツきんとんなど西洋風おせちを作った。

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