知らないと損する?シニアのスキンケア「基本のき」を伝授
- 2017/3/17
- 市原版

千種コミュニティセンターで昨年末、講座『顔の若返りシミ、たるみ解消』が開催された。明るく親しみやすいキャラクターの講師、田中奈美江さんによる「肌の滑りを良くする効果と直接的な摩擦で、シワになるのを防ぐ為にもオイルを使います。顔は皮膚が薄いから強くさするとシワになる。特に目の周りは優しくね。オイルは手のひらで温めてから顔や首に塗って。頭と顔の皮膚はつながっているから、顔のケアだけでなく年と共に下がってくる頭皮(特に側頭筋)、また首の前側の筋肉をトレーニングすることで、張りもでて小顔効果も期待できますよ」などの指導を受け、鏡を見ながらオイルを塗った顔や首にあてた手指を動かす7名の参加者の皆さん。
2時間の講座は、『フェイスコンディショニングとは?』、『モニタリング』、『リセットコンディショニング(リンパの流れを改善)』、『アクティブコンディショニング(筋肉の再教育)』、『一緒にできるフェイスコンディショニング』の5つのメニューから構成され、テキストやスライドが使われ進められた。
講座名になっている『顔の若返り』とは、正式名称はフェイスコンディショニング。中高年の顔の輪郭、フェイスラインが歪んでくるのは、長い間についてしまった表情の癖や、加齢によるたるみ、老廃物の蓄積などが原因だという。
そこで今回のフェイスコンディショニングでは、「さする」、「圧し動かす」テクニックで、筋肉の弾力を取り戻し、リンパの流れを改善するリセットコンディショニングと、顔の筋肉の使えてない部分を使うようにするアクティブコンディショニングが行われた。
「毎日の積み重ねが顔を含め身体をつくる。だから毎日、手をかけてあげないとダメ。特に顔の肌のターンオーバー(新陳代謝、肌の生まれ変わり)は28日から45日周期で個人差があり、一般的には加齢と共に新陳代謝は低下し、30代から40代になると45日ぐらいといわれています。リンパは身体の下水道と呼ばれ、体内で不要になった老廃物や疲労物質を回収して運ぶ下水道のような役割を果たしています。リンパの流れが滞ると老廃物が溜まり、シミやシワ、肌荒れ、むくみや疲れの原因になる。そこで、リンパ節の多い首周りもケアするのです」と田中さんが話すと、皆さん、一言も聞き漏らすまいと真剣な表情。
これから日差しが強くなる。日焼けが一番シミやシワの原因になるし、潤い不足もシワのもと。だから50代から70代の女性は日中は日焼け止めを。そして就寝前には潤い補給にクリームも良いが、皮膚細胞を作る基底層にまで届くハーブオイルが更に効果ありとか。
ちなみに同講座は毎年12月に開催して3回目。講師の田中さんは同センターで毎週水曜日9時から11時まで骨格改善コンディションの講座『スマイル』を開講している。今回の参加者の中にも同講座の受講生がいた。参加者に感想を尋ねたら、「テレビや雑誌で見るのでは得られない体験型の講座。家でも毎日やってみたい」、「先生の説明が分かりやすく、すぐにでも役立つ」と満足げだった。