ラベンダーの香りに癒されて

4日間限定・花摘みイベント開催(能満)&『ラベンダー通り』を目指して(辰巳台)

 数あるハーブの中でも、見た目良し、香り良し、料理に雑貨づくりに使われる人気モノといったらラベンダーを挙げるひとは多いだろう。また、その効能もヒーリングや快眠、更に防虫効果も期待できるという優れもの。そんなラベンダーで市民を癒そう、まちづくりにつなげようと活動をしている人たちがいる。
 今回は2団体をご紹介。まず、公には今年初のお披露目となる市内能満にある600坪の畑でラベンダー千株を栽培しているボランティアグループ『千の庭畑』の皆さん。職業も居住地も年代も様々な14名の男女が「市内の休耕田や使われなくなった農地をラベンダーでいっぱいにしよう!市原をラベンダー香るまちにしよう!」という同じ思いで畑の管理・維持に務める傍ら、運営資金づくりにと収穫したラベンダーの商品開発にも挑戦中。
 通常、畑は一般開放されていないが、今年はラベンダーの花が咲く6月18日(日)、21日(水)、25日(日)、28日(水)の4日間限定で花摘みイベントの参加者を募る。花摘みは1束(約100本)500円。当日、受付で支払う。この4日間の指定日以外は駐車場や畑は開放していないので入ることはできない。来園希望者は必ず事前に予約を!ネットで『千の庭畑』で検索し予約する。
 同グループ代表の元榮専一さんは「予約は来園希望の3日前までに。各日10時から14時までの1時間(閉園15時)。1時間ごとの入れ替え制。予約は人数ではなく車の台数で。複数台の車で来る場合は予約画面の連絡事項欄に車の台数を入れて。予約すると「○名」と表示されますが、車1台と考えてください。注意事項として辺り一面畑なので、それに適した服装や靴で。また、飲み物の販売は行っていないので、熱中症対策に飲み物や帽子の用意を。花摘み用のはさみも持参して。ボランティアの方々により、皆様に愛される癒しの場所になりつつあります。ラベンダーを愛する方、是非、予約して遊びに来てくださいね」と話す。
 雨天中止。小雨決行。当日の開催確認は同会サイトのトップに記載する。

問合せ 『千の庭畑』・元榮さん
TEL 080・6634・5842
※電話に出られない場合もあるので、その際は留守番電話にメッセージを。
メールアドレス thousand.n.s@ezweb.ne.jp
※駐車スペースの問題と近所迷惑防止のため現地への来訪は完全予約制。現地の詳細な場所についての問い合わせは予約した方のみにおしえるとのこと。
 
 

 次にご紹介するのは、マックスバリュなど商業施設が並ぶ辰巳通り裏手にある道路の中央分離帯に、ラベンダー700株を植えている『辰巳台地区まちづくり協議会』の皆さん。涼しげな紫色の花々が道行く人の目を楽しませている。
 同会は9年前に「自分たちの暮らす辰巳台地区を、より魅力ある住みやすいまちにしよう」と地元の有志により立ち上げられた。以来、苦情の多かったゴミや犬のフンのポイ捨てに対してゴミ拾いをすると同時に季節の草花を植えるなどの美化活動、当時は多かった違反広告のチラシ剥がしや希薄になった住民同士のコミュニケーションを密にしようと挨拶運動を展開。更に、高齢者の健康支援『元気かい』の開催、老朽化した辰巳中央公園の遊具をリフレッシュして複合遊具に、通学路にある蓋のない側溝に蓋をかけ安全にと市に要請するなど、活動を続けてきた。現在の会員数は20代から80代までの男女91名。
 6年前からラベンダーを育て始めた。同会の北脇義雄会長は「4年前から毎年6月に、辰巳中央公園で『ラベンダーマルシェ』を開催しています。今年もキッチンカーを含む80以上の出店があり、ステージやジェフによるサッカー教室が行われたりと大盛況でした。今後の目標はラベンダーの数や規模を増やし、この通称『花植え通り』を『ラベンダー通り』と呼ばれるような場所にしたいですね」と語る。
 ちなみに、このラベンダースポットの注目すべき点は、普通のラベンダーのように開花時期が5月から6月にかけてだけでなく、10月から11月にかけても咲く「二度咲き」であること。『長崎ラベンダー』という長崎県オリジナルのイングリッシュラベンダーだとか。
 永田純子副会長も「活動資金に充てるため、ラベンダーを使った商品や手作り木工品等をイベントなどに出店し販売していきたい。ラベンダーが盛りの時期です。是非、辰巳台に見物にいらしてくださいね」と、笑顔を見せる。

問合せ 会長・北脇義雄さん
TEL 090・5794・5783

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