老若男女が楽しめるフィギュアが勢揃い!

立体造形の原点から、現在、過去、未来を紹介

 9月24日(日)まで、千葉県立美術館で平成29年度特別展『立体造形の現在・過去・未来 Theフィギュアinチバ』が開催されている。
 フィギュアとは、人や動物などの形を模した人形を意味する言葉だが、近年は漫画やアニメ、ゲームなどのキャラクターをモデルに作られた観賞用の造形物をさすことが多い。かつてはオタクと呼ばれる人たちから圧倒的な支持を得ていたフィギュアだが、食品に玩具をおまけにつけた食玩というジャンルが発展し、マニアだけでなく一般にも人気のコレクターアイテムとして広がりを見せた。そして、海外でも新しい日本の文化として高い評価を得るようになった日本のフィギュア。その立役者となったのが、1999年にフルタ製菓のチョコエッグ日本の動物シリーズの製作に関わり一大ブームを巻き起こした世界屈指の技術を誇るフィギュア造形集団、海洋堂である。
 今回は会場となる同館内の第1・2・3・8展示室で、約3千点の海洋堂のフィギュアをメインに、作品を制作する原型師やフィギュアの原点となる県内の遺跡から発見された土偶や埴輪、千葉県の郷土人形である芝原人形など、更に若い作り手による最新技術を駆使したフィギュア作品も披露され、立体造形の過去・現在・未来を紹介している。
 女性に大人気の阿修羅像などのリアルな「博物館モデル」や全国の特産品や風習などをミニチュア化した「フィギュアみやげ」、「ガレージキット」や「アクションフィギュア」、「チョコエッグ」など海洋堂の歴史が辿れるコーナー、膨大な数の食玩作品、ジオラマギャラリー、国内に生息する動物の生態分布図をフィギュアを配置して再現した動物日本地図等々、見所満載!

 フィギュアの未来につながる表現として注目されていたのが、アニメキャラクターの等身大フィギュアの展示や「ホログラム」と呼ばれる立体映像によるヴァーチャルアーティストIA(イア)のライブパフォーマンスの再現。また、ひときわ注目を集めていたのが、千葉のヒーロー、千葉ットマン。東日本大震災を期に、「みんなの笑顔が少なくなったので、笑顔になってほしい」と、通勤時にコスチュームで改造車に乗り公道を走るようになったという千葉ットマンの活動や作品などを紹介した展示も。SNSで話題になり、BBCやロイター、TIMEなど海外のメディアでも報道された千葉ットマン。今回は「コスプレを人体によるフィギュア的表現としてとらえて」とのことで紹介されている。
 尚、8月22日(火)から9月3日(日)まで会場でフィギュア作品が展示されている千葉県在住の『原型師ハマハヤオのもう一つの顔・木一吉チェーンソーカービング作品展示』が同館第7展示室で開かれ、8月27日(日)には13時30分からハマハヤオ(木一吉)さんによるチェーンソーカービング実演も行われる。他、当日受付(先着順)で参加できる8月26日(土)10時30分~・13時~・15時~スペシャルワークショップ『フィギュアに好きな色を塗ろう』(参加費500円)も開催。
 7月22日の展覧会オープニングの式典で、田村俊雄館長は挨拶の中で「フィギュアは見た瞬間に、過去にフラッシュバックさせる魅力がある」と述べていた。滅多にないこの機会、是非、足を運んでみてはいかがだろう。

問合せ 千葉県立美術館
TEL 043・242・8311
千葉市中央区中央港1・10・1
開館時間9~16時30分※入場は16時まで。休館日は月曜日※月曜日が祝日の場合は翌日。入場料は一般800円、高校・大学生400円、中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は無料。

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