フリースタイルフットボールでギネス記録を更新! 見よ、この技を

市原望洋高等学校3年 佐藤 凌 さん

 東海大学付属市原望洋高等学校3年生の佐藤凌さん(茂原市)は、今春、フリースタイルフットボールの技『アラウンド・ザ・ワールド』でイギリスの前記録保持者を破り、見事ギネス世界記録を更新した。フリースタイルフットボールとは、リフティングやドリブルなどサッカーの技術を飛躍させたもの。元々は大道芸の一つとして発展してきたというが、現在は各地で大会が開催されるなど競技の面が強くなっている。2003年頃から広がり始め、技のカテゴリーや大会の審査基準などは年々派生し続けている。
 「『アラウンド・ザ・ワールド』はボールを片足で蹴りあげた状態で、足がボールの周りを1回転します。僕のギネス記録は1分間に連続93回。今、再チャレンジした99回を申請中ですが、最高は110回ほど。記録更新には多くの方に協力してもらったのでとても感謝しています」と、はにかむ佐藤さん。
 サッカーを始めたのは小学校の時だった。地元茂原市にあるクラブチームに中学2年生まで所属していた。だが、チームが千葉市へ拠点を移し、平日の練習に参加することが難しくなってしまう。「中学校の顧問の先生に声を掛けられて、サッカー部へ入部しました。結果3年の秋の県大会まで活動できたので嬉しかったです」と続ける。部活を引退後、テレビで偶然フリースタイルフットボールの存在を知った。受験勉強の合間に気晴らしで練習してみると、2カ月ほどでアラウンド・ザ・ワールドができたのだ。そこで技が載っている本を買ってみては、独学で練習するように。それは、高校へ入ってからも変わることがなかった。
 担任の今井雅也教諭は、佐藤さんが高校1年の時から1人で練習する姿を見かけていたと言う。「サッカーボールを使い、一人で何かやっている。初めは何をしているんだ?と疑問でした。本当に地面に這うように動いていたんです」と当時を思い出す。「僕は、基本足でボールを操ります。でも、技の中にはブレイクダンスやバク宙するものもあって、あの頃は色々と模索していたんです」と笑って話すが、その性格はかなりストイック。
 175㎝と長身だが、細身の佐藤さん。穏やかに話し、じっくりと考えてから言葉を発する姿はとても落ち着いている。だが、中学時代はサッカーの集団練習の後に毎日30分間ランニングをしたり、並行して入っていた美術部では2、3時間絵を書き続けていることもあった。今井教諭は、「クラスでは決して目立つ存在ではない」と話す一方で、「誰よりも粘り強く、地道に努力する生徒です」と評する。夢中になると、とことんのめり込む。結果を出すまで試行錯誤を繰り返し、自分を甘やかすことなく追いこんでみる。
 「今は、同じ競技仲間も多くできたので、休日には幕張や都内で一緒に練習しています。ギネス記録は取れましたが、大会で勝つためには他の苦手な技にも挑戦していきたいです」と力強く語る佐藤さんは、昨年10月に開催された『ジャパンフリースタイルフットボールチャンピオンシップ』でベスト16という結果を出した。12月にフィリピンで行われるアジア大会に出場する。
 幼い頃は内気で人見知りだったというが、「フリースタイルフットボールでつけた自信のおかげで、自分を表に出すことができるようになった」とか。校内で練習し、全校集会で技を披露すると、数人の後輩が一緒にやりたいと声をかけてきたこともあった。「大会は審査員からの視線が重要になるので、自分でやっているインスタグラムでは、前は載せることで満足していたけど、今は見る人がどう感じるかと客観的に考えるようにしています」と、常に先を見据える。来年、東海大学に進学後は情報処理学バーチャルリアリティについて学びながら、さらに活動の幅を広げていくことだろう。佐藤さんは同校文化祭で技を披露する予定。詳細は問合せを。

問合せ 佐藤さん
TEL 080・1373・8854

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