県花『菜の花』を油にして楽しむ

 市原市朝生原在住の高橋洋介さん(28)は、市原市地域おこし協力隊として平成29年4月より活動している。地域おこし協力隊とは、過疎地域に若者を最長3年招致し、様々な活動を通して地域活性化を図るもので、平成27年度にはすでに全国で2625名が活動中だ。
 高橋さんは市原市出身。県内の高校から都内の美大へ進学し、卒業後はグラフィックデザイナーとして活動していた。「まだ都内にいた頃、菜の花の種まきに参加したんです。それまで菜の花は自然に咲くものだと思っていましたが、初めて一面の菜の花は地域の方の努力の結果だと知りました。眺める側ではなく、綺麗な風景を生み出す方に立ちたいと思うようになりました」と、協力隊に応募した経緯を語る。
 現在は養老渓谷駅から徒歩圏内の古民家に暮らし、菜種油『ハルイチバン』の製造に力を注いでいる。昨年12月まで、小湊鉄道の里山トロッコが走る期間に合わせて、養老渓谷駅前で『ハルイチバン』で揚げたポテトチップスの販売も行っていた。「まずは実際に味わって知ってほしい。興味が出たら、来年の春に菜の花畑を見に来て欲しい」と話す高橋さんは、今後いかに若い世代を呼び込むかにも重点をあてている。 秋に撒いた種は、翌年の春に花を咲かせる。ピークを過ぎた菜の花を刈り、天日で干し、ブルーシートの上で種を取って、唐蓑を使って選別する。種とりはほとんどの工程を手作業で行うため、人手不足が課題だ。
 2018年春、菜の花畑を見に来てくれた人に向けて予約を開始。予約者には搾油が完了次第、絞りたての菜種油が届けられる。「搾りたての菜種油は独特の香りや色があります。市販のサラダ油のような溶剤も一切使っておらず、加熱もしていません。発送時には搾りたての『ハルイチバン』と一緒に、一本の菜種油ができるまでをまとめた小冊子『ヨム、ハルイチバン』もお届けします。出来上がりまでの苦労や思いも味わってもらえたら」と、高橋さんの思いは熱い。
 カラッと揚がったポテトチップスに油っぽさは全くない。瓶に詰められた黄金色の油は千葉の味だ。春に満開の菜の花観賞を楽しみ、『ハルイチバン』を予約してもらう。その購入者たちと一緒に秋に種を撒き、翌年刈り取り、油の完成までの時間を共有していくことが今後の目標だ。
 「まずは気軽に遊びにきてください。この活動が地域おこしのきっかけになれば嬉しいです」と、笑顔で語った。現在、高橋さんは来春の種とりに向けて協力者を募っている。また、『ハルイチバン』購入方法など詳細は問合せを。

問合せ 高橋さん
TEL 080・6752・8362
https://www.facebook.com/ichiharakyoryokutai/
名称・ハルイチバン 種類・菜種油(冊子付) 原材料・市原産菜種 内容量・500ml金額・3千円 販売所・市原南部直売所

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  茂原市の小学生男子ソフトボールチーム『茂原SBC』は4月、茨城県で開催された第32回関東小学生男・女選抜ソフトボール大会で初優勝を飾った。…
  2.  10月25日(火)、東金市家徳公民館にて第2回『通いの場 元気ステーションまさき』が開催された。主催の『正気地区介護予防・生活支援サービス…
  3.  再び小屋作りに夢中になっています。前回は物置小屋作りで、今回、最初のうちはゲストハウスを作る予定でしたが、いつの間にやらその意識が薄れてし…
  4.  最近は本格的に寒くなってきましたね。こうなるとキノコ狩りのシーズンも終わり。今年はバカマツタケに出会えなかったな~とか、シカが食べちゃった…
  5.  高齢化社会やコロナ禍など、私たちの生活で薬局の果たす役割は日々増している。昨年6月、市原市辰巳台東5丁目にオープンした『みつば薬局 辰巳東…
  6.  10月16日(日)、青葉の森公園芸術文化ホールで、伝統文化への興味関心を喚起し日常の中で身近に触れることを目指し「和紙角あんどんづくり」の…
  7.  市原市平蔵にある『集い広場へいさん』は、児童数の減少で2016年に閉校になった旧平三小学校の施設を利用した交流の場。教室、体育館、グラウン…
  8.  顔から腹、足や目が鮮やかな赤色で、背が茶褐色の可愛らしい全長23㎝程の鳥。生息地は主に水田などの湿地、泥地。長い指で泥に脚をとられず自由に…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1.  茂原市の小学生男子ソフトボールチーム『茂原SBC』は4月、茨城県で開催された第32回関東小学生男・女選抜ソフトボール大会で初優勝を飾った。…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る