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いちはらふるさと点描
- 2018/2/16
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~梨の里『フルーツ街道をゆく』~
千葉県は土壌、気象条件に恵まれ、梨の栽培面積、収穫量ともに日本一を誇ります。江戸末期に有力だった梨は『淡雪』、明治に入ると『太平』『幸蔵』が台頭、大正は一世を風靡した『長十郎』が頭角を現し、おなじみ『二十世紀』は昭和の覇者でありました。平成は『幸水』『豊水』の隆盛が続いています。そして農業機構の斎藤寿広氏は、受粉をしなくてもよい次世代の品種『なるみ』を開発しています。このように梨は改良が盛んで王者になっても栄華はなかなか続かない厳しい世界なのです。
梨の里『フルーツ街道』廿五里~柏原間沿いは温暖な気候で、4月になれば可憐な梨の花で真っ白に彩られます。そして果実も太陽の光をたっぷり浴びて、どんどん糖度を増しながら育ちます。8月上旬には街道のいたるところ直売店が並び、美味しい梨の販売が行われます。主力品種の『幸水』『豊水』と続き、果実に袋をかけずに栽培されます。『新高』の一部や『二十世紀』は袋をかけます。4月の開花ももうすぐやってきます。可憐な花と甘い果実をとても期待しています。
姉崎写友会 稲毛幸男