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ふるさとビジター館 オオシロカラカサタケ
- 2018/8/31
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オオシロカラカサタケ
今年の夏は暑かったですね。昔は三十度を超えると話題になったものですが、いまやそんなの当たり前!
温暖化が進むと南の生物が北へ分布を広げてきますが、キノコの世界でもそれは同じ。
もともとは熱帯から亜熱帯に分布するオオシロカラカサタケが、千葉県でも2000年ごろから急に見られるようになりました。
夏から秋にかけて公園や庭などの草地に発生し、特に刈った草を積んだような有機質の多い場所に何本か固まって出ることが多いです。
傘は大きなもので手のひら程にもなり、特徴は胞子が緑色であること。傘が重なり合っている場合、下の傘が緑色に染まります。
傘の裏のひだは若いうちは白、成熟してくると緑色から茶色へと変化します。
傘の表面にはかさぶたのような鱗片がありますが、雨で取れてツルツルしていることもあります。
このキノコは猛毒で、ほんの少量でも下痢・嘔吐といったひどい胃腸症状をもたらします。
昨年は名古屋の公園でバーベキューをしていたグループが手近にあったこのキノコを食べて、男性3名が入院する事故がありました。
知らないキノコは少量でも、遊び半分で口にしないように気を付けたいですね。
(ナチュラリストネット/ 加藤恵美子)