フラダンスで広がっていく私達の世界

 市原市椎津にある社会福祉法人クローバー会の障害者支援施設 第2クローバー学園では、フラサークル『コニコニ』が今年7月で結成から1年が経過した。同施設支援課長の山田真由美さんは、「メンバーは5名の施設利用者さんです。施設ではパンや野菜づくり、手芸など様々な作業をしていますが、余暇は映画や買い物がほとんどでした。フラサークルを始めて、身体全身で感じる楽しさにみんな夢中です」と笑顔で話す。
 結成当初は昼休みに練習するにしても山田さんの方から声をかけていたというが、今ではメンバーが自発的に音源の準備を済ませてから呼びにきてくれるという。そんな『コニコニ』結成のきっかけは、山田さんがあるイベントに出演していたフラ講師の梶千恵子さんの演技を見たことだった。施設で演技してもらおうと声を掛けたところ、梶さんの夢は「ダウン症など障がいのある方にフラを教える」ことからサークル結成に至った。
 昨年8月の同施設で開催された納涼祭で初めてフラを披露したメンバー達は、12月に市原市主催の芸能祭へ出演し、今年4月には上野フラフェスティバルで観客から大きな拍手を浴びたという。「障がいの度合いによっては、フラのステップや角度が難しいことも聞いています。でも、私は彼らに健常者と同じように厳しく指導しています。間違えてもいいんです。一生懸命やれば、観客にはしっかりと伝わります」と、梶さんは熱く語る。
 メンバーが踊れる曲はまだ1つだが、最近新曲を習い始めた。梶さんが施設を訪れるのは月1回、1時間半の練習をメンバーは心待ちにしている。一人ずつに明るく声を掛けながら、手の位置や目線、足の向きまでしっかりと修正する梶さん。「覚えることは大変だけど、楽しいです!」と満面の笑みを見せるメンバーの女性は、ひときわ大きな声で仲間を引っ張る。
 自分が覚えて踊れれば完成するのがフラではない。周囲の仲間に目を配り、相手を思いやりながら息を合わせて踊るのが真のフラだ。山田さんは練習中何度も笑い声が上がる風景に、「元々、メンバー同士も作業場所が異なるので顔を合わせることがなかったんです。でも同じサークルで活動し、イベントに参加した後に一緒に食事をすることで交流しさらに仲を深めています」と楽しそうだ。
 『コニコニ』は10月8日、東京ドイツ村で開催されるオハナフラフェスティバルに出演予定。「障害者施設は、楽しい演技を見せていただくために人をお呼びすることが多いですが、これからは地域のイベントや老人福祉施設など色んな場所でオファーをもらい出向けるように頑張っていきたいです」と、最後に山田さんは目を輝かせた。『コニコニ』について詳細は問合せを。

問合せ 第2クローバー学園
TEL 0436・60・5115

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