季節のスケッチ

俳画と文 松下佳紀

柿が豊かに実る頃、近所を散歩しているだけで私は理想郷に入り込んだような気分になる。風景を彩るものは様々な木や草花、変哲のない田畑や山河である。桃が実っているならば正にそこは桃源郷だ。そのように、私の散歩は平和そのもの、いつも桃源郷を旅しているようなものだ▼盆景も人間の理想とする風景や風物を象った造形物だ。私たちはそれを鑑賞することで美や憧れや慰めを得るのである。それを裏返せば理想と現実には、かなりのへだたりがあるということの証明ともなる▼たしかに現実社会はあらゆる面で理想的とは言い難い。桃源郷など夢の夢だ。しかし誰もその夢を否定できない。おだやかな心ひとつで少しはこの世が良くなるかも知れないのだから。

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