ソーラーシェアリングが世界に羽ばたく技術へ

 市原市在の高澤真さんは9月、JICA(国際協力機構)の事業においてアフリカからの留学生を4名、5日間に渡りインターンシップとして受け入れた。これは、『アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ』と名付けられ、選抜された優秀な若手人材を社会人留学生として修士課程教育と日本企業でのインターンシップの機会が提供されるプロジェクトである。
 都内で物産会社を経営する高澤さんは、市原市バイオマス利活用推進協議会委員を務めており、5年前に市原市鶴舞にソーラーシェアリングを導入した。ソーラーシェアリングはソーラーパネルを用いて太陽光発電と営農を同時に行うことで、高澤さんが実家の農地に導入したソーラーシェアリングはなんと全国初の試みだった。
 「電力会社へ電売した収入ができることに加え、野菜への負担も全くなく良好に育ちます。昨年の8月、9月と今年の8月、9月と計4回に渡ってこのプロジェクトの留学生を受け入れています。少しでも吸収して母国に持ち帰ってくれたら嬉しいです」と、高澤さんは話した。
 参加した留学生4名は、現在は日本の大学院の修士課程で経済学や電気工学などを勉強中だ。ギニアビサウ出身のジョンコさんは上智大学の留学生。「実際にソーラーシェアリングの設備を見て、大変驚きました。太陽光を発電と農業でシェアしてバッテリーとポンプを使えば、乾季のアフリカで野菜の収穫が3回から4回に増えるなんて。母国は水不足が懸念されています。経済的な問題も多いですが、すぐにでも活用したいと国に伝えたい技術です」と話した。
 ニジェール出身のイスフさんは、琉球大学に留学中。「ソーラーシェアリングは都市部ではなく、地方でいかに役立つかを自国の政府に伝えたい」と力強く話した。日本でも現在までに約千カ所の設備が建設され、農村地域に光をあてる再生可能エネルギーは注目を集めている。
 セネガル出身のカーさんは、芝浦工業大学で電子工学を勉強中。「1時間に約35kwも発電できることに驚きました。セネガルの大統領も太陽光に力を入れ始めているので、この経験を大事にしたいです。高澤さん、ぜひセネガルに来て技術を伝授してください」と訴えた。
 また、マラウイ出身で麗澤大学に通うチャウタラさんは、「農業に必要な電力の他に、余分な電力を収入源にできるのは素晴らしいです。日本の技術に感謝します」と話した。日本人にはあまり知られていないJICAの同プロジェクトだが、日本人の技術を伝えることはもちろん、留学生同士の交流にも有効に活用されているようだ。同プロジェクト、およびソーラーシェアリングについて詳細は問合せを。

問合せ 高澤さん
090・4135・3060

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