- Home
- 市原版, シティライフ掲載記事
- 美術史に足跡を残した市原の作家たち
美術史に足跡を残した市原の作家たち
- 2018/11/16
- 市原版, シティライフ掲載記事
11月30日(金)まで、市原鶴舞郵便局で『日本画を中心とした市原市の作家たち』が開催されている。鶴舞在住の大岩裕幸さんが「日本画を中心に数々の足跡を残した市原市の作家の作品を一堂に集め、市民の皆様に観ていただくことによって、市原の芸術・文化の素晴らしさを再確認してもらえたら」という願いを込めて、自身のコレクションを展示した。
紹介している作家は次の8人。
川路柳虹…明治11年、東京に生まれる。明治40年、我が国初の口語詩を発表。詩壇に大きな衝撃を与えた。56歳の時、白鳥省吾らと鶴舞に旅行したことが縁で、当時、毎日新聞社鶴舞通信部主任だった小島佐四郎さん(深沢幸雄さんの義父)の紹介で、池和田で7年間暮らし、市原市内11校の校歌を作詞した。
古城江観…明治24年、鹿児島県に生まれる。若くして黒田清輝に認められる。大正10年、帝展入選作品が英国皇太子に献上される。昭和19年、市原市菊間に移転。昭和38年、市原市美術会を設立、初代会長に就任。以後、毎年、総合美術展を開催。昭和48年、文化功労者として表彰され、昭和60年、市原市教育委員会より教育功労者表彰を受ける。
武内和夫…大正10年、市原市内田に生まれる。昭和18年、東京美術学校(現東京芸術大学)卒業。日展入選後、渡欧。紺綬褒章受章、勲三等瑞宝章受章。千葉県美術会理事、千葉大学名誉教授等を務めた。
時田直善…明治40年、市原市五井に生まれる。昭和51年、日本芸術会賞受賞。平成元年、勲五等瑞宝章受章。
根本樵谷…安政6年、上総白鳥村(現市原市大久保)に生まれる。明治18年、東京に出て杉谷樵谷に師事。明治30年、作品が旧宮家・北白川宮に献納された。
根本雪蓬…明治11年、樵谷の子として生まれ、父に画法を学んだ。明治29年、花鳥画の大家、荒木寛畝に師事。日本美術協会展等、多くの展覧会に出品し賞を重ねた。
深沢幸雄…日本における銅版画家の第一人者。大正13年、山梨県に生まれる。東京美術学校入学。昭和22年、市原市鶴舞在住の小島咲子と結婚。同25年より鶴舞に移住し、千葉県立市原高等学校に勤務しつつ創作活動を続ける。平成5年、山梨県県政功労者特別感謝状を受ける。平成6年、メキシコ国文化勲章を受ける。平成7年、勲四等旭日小綬章受章。平成14年、日本版画協会名誉会員に推挙される。平成28年、市原市名誉市民となる。
諸星成章…明治3年、鶴舞藩士、諸星成長の子として生まれ、東京美術学校へ。明治37年、セントルイス万国博覧会で銅賞受章。明治42年、宮内庁にて狐猿画、鯉画等を描いた。
ぶらりと気軽に訪れることができる郵便局で、郷土の著名な、または知られざる画家の作品とふれあってみては。初公開の作品も多数あるので、お見逃しなく。
開催時間9~17時
※最終日は16時30分まで。は閉館
問合せ 大岩さん
TEL 090・5511・1053