季節のスケッチ

俳画と文 松下佳紀

大晦日、時計の針が零時を指す瞬間が去年と今年の分かれ目、去年今年と言う季語である。分かれ目と言ってもそこに何んの印も無い。時間は淡々と時を刻むだけ、あっという間に新年に流れ込み、二度と戻って来ない▼テレビでは紅白歌合戦がフィナーレを迎え、除夜の鐘が日本列島に鳴り渡る時間帯は、俳人に限らず誰もが深い感懐を抱くに違いない▼私はここで時間について素朴な思いを述べる。先ず時間は目に見えない。我々は時の流れとか時を刻むとか表現するが、誰もそれを見たことがない。時計は時間を視覚化する機械の傑作だが、それを時間とは言わない。人間は過去、現在、未来に続く空気のような時間の中で日々生きている。等々。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】「手作りの電飾」木村順一  恒例の市原市写真連盟展が11/1(金)~6(水)、夢ホール(市原市更級・スポーツデポ市…
  2.  銚子市は、漁業と醤油の街として有名ですが、2012年に銚子市全域が日本ジオパーク委員会から「銚子ジオパーク」として認定されました。ジオパー…
  3. 【写真】真光寺仏殿(左)。右側は薬師堂が建つ前、本尊を安置していた書院  市原市との市境にある緑豊かな里山、袖ケ浦市川原井…
  4.  10/12(土)から12/15(日)まで開催される、市原歴史博物館(市原市能満)の特別展「旅するはにわ~房総の埴輪にみる地域間交流~」。千…
  5. 【写真】日展 彫刻 2023年  都内六本木の国立新美術館にて、11月1日(金)から24日(日)まで『第11回日展』が開催…
  6.  秋の里山では、山の幸クリの殻斗(いが)の棘が茶色く変わり始め目立つようになる。葉が覆い茂っている林では見分けにくい。花が咲く6月と殻斗が割…
  7. 【写真】Frederic Edward Weatherly『Peeps into Fairyland(妖精の国を覗き見る)』 …
  8. 【写真】お店の前で。『十五や』のTシャツを着た藤本さん(後列中央)と田頭さん(右隣)  緑豊かな市原市東国吉で、県道21号…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】真光寺仏殿(左)。右側は薬師堂が建つ前、本尊を安置していた書院  市原市との市境にある緑豊かな里山、袖ケ浦市川原井…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る