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こでまりの夢 ~見立て遊びは想像力を育てる~
- 2019/2/8
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~見立て遊びは想像力を育てる~
1歳を過ぎた頃から、赤ちゃんは絵本でリンゴを見たら食べる真似をしたり、ままごとのコップで飲むふりをしたりして、物からイメージができるようになります。
2歳頃になると、積み木を耳に当てて、電話のつもりで話したりしますね。このように、何かを他のものに見立てて遊ぶことを『見立て遊び』といいます。見立て遊びは次第に、ごっこ遊びや劇遊び等に発展していきます。実際には目の前にはないものを想像しながら遊ぶので想像力が育つといわれています。
私が子どもの頃は、石や葉っぱ等を使っておままごとをして遊んでいました。我が子たちもチラシを剣に見立てて遊ぶのが好きでした。今になって思うと、それこそが見立て遊びだったのですね。
大人になっても『見立て』は大切です。なければ何かで補う、代用する、工夫するという思考力・想像力・応用力が必要です。その基礎が育つのは、幼児期からの見立て遊びなのではないかと思います。それにはまず、見立てができる素材や玩具等を子どもに与えることが大切です。例えば、洗濯バサミはお料理の材料にも、髪飾りにもなります。チラシや新聞紙、空き箱、布、積み木等も様々なものに代用して遊ぶことが出来ます。
大切なのは、「この遊びをするならこのおもちゃを使わなければならない」という考え方をするのではなく、様々な物を見立て、遊びに取り入れてあげることでしょう。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。
連絡先 TEL.0475-53-3509