地域の子どもの居場所づくり こども食堂『トイトイ』 【市原市】

 第1と第3(土)の夕方、辰巳台の住宅街の一角。光の子幼稚園に隣接する別棟の平屋に、こども食堂『トイトイ』の旗が出る。15時頃に集まるのは料理を作るボランティアスタッフ。子どもたちと一緒に遊ぶスタッフは16時頃から参加。子どもたちも16時過ぎからやってくる。「今日のメニューはなに?」「盛り付けやるひと!」「はい、お手伝いします!」と終始賑やかだ。 『トイトイ』の開設は3年前の2016年8月。もっと地域貢献できないかと関係者たちが長年考え、子どもたちの居場所づくりとしてスタートさせた。最初は手探りのまま、メニューをカレーのみにし、第1土曜日にオープン。翌年の4月には、メニューの2回に1回をカレー以外に変更。第3(土)が開設されたのは2018年で、現在1年半ほどになる。「今でもそうですが、地域の方にお知らせするのが難しかったですね」と、開設前からの中心メンバーである山本さんは振り返る。「そのうちに、子どもたちに食事を提供するだけではなく、もっと広い意味での『居場所づくり』にしようという形に変わっていきました。子どもたちと一緒に楽しみながら、年配の方たちもボランティアとして貢献できたり、特に目的がなくても、誰でもここに来るとホッとする。そんな場所も必要なのではと思うようになりました」 運営は第1(土)が京葉教育文化センター、第3(土)は辰巳台地区社会福祉協議会が担当。料理は5~6名で行い、1回に作る料理は30名分が目安。現在は献立表があり、様々なメニューを作っている。対象の子どもは就学前~小学生、中学生もOK。平均10名ほどの利用で、多いと30名を数えるときもある。教員免許を持つスタッフがいる第3(土)には、勉強道具や宿題を持ってくる子どもたちもいる。食卓はボランティアスタッフも一緒に囲み、和やかだ。

「米や野菜などの食材は、地域の方の支援が大変ありがたいです。利用料金はその他の食材の仕入れに使います。家でおやつを作って持ってきてくれる人もいるんですよ」と山本さん。ただ、大人300円、子ども100円という料金だけでは運営費はまかなえない。企業から各福祉団体へ贈られる寄付金等を、炊飯器やコップ、ホットプレートなどの家電や食器の購入、不足する毎回の食材費へと充てている。

 山本さんは「私たちには『地域のために』が一番大切なこと。子育てに大変な家族とどうやってつながり、どう子どもたちの助けになれるかがやはり難しいです。理想は週1回の開設。子どもたちの生活の中に定着させていければ、と思っています」と今後の希望を話した。


問合せ:第1(土)山本さん・18時以降
TEL.080・6607・1917
第3(土)永里さん
TEL.090・7254・0820

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  大網白里市在住の大森良三さんが長年描いてきた作品を飾る小さな美術館が昨年9月、同市ながた野にオープンした。そこは私設『よこい美術館』。永田…
  2.  茂原市の東部台文化会館において昨年7月~11月、同館主催の『公式ワナゲ教室』が開催された。教室は全8回、新型コロナウィルス感染拡大の影響で…
  3.  この4年間、ハーブを使った料理を中心に話をしてきました。以前にもこのコラムの中で述べましたが、人類の誕生以来、ハーブは薬草として日常の生活…
  4.  明けましておめでとうございます。昨年は、新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界は一変しました。暗いニュースが多い一年でしたが、新しい年を迎…
  5.  大多喜町は、徳川四天王の1人で近世大多喜城初代城主となった本多忠勝によって整備された城下町だ。大多喜城とその城下町に多く残された古い家並み…
  6.  今月1月24日(日)、夢ホールプレゼンツ『新春ドリームコンサート』が夢ホール(市原市更級)にて行われます。第1部は平安時代の文学作品の朗読…
  7.  ホキ美術館は世界初の写実絵画専門美術館として2010年11月3日、千葉市緑区に開館。10周年を記念して、5月16日(日)まで『ベストコレク…
  8.  パラパラとキノコの図鑑を見ていると、様々な変わった形のものが出てきます。へー面白いなぁと名前を見て、妙に納得してしまったのがこのカブラテン…
  9.  大多喜町の『大多喜食品工房』は、地元特産のシイタケやタケノコを幅広く販売している。昨年11月9日、同社社長の千葉貞郎さんには木更津市渡辺芳…
  10.  パークゴルフは1983年(S58年) 北海道幕別町の公園で発祥したスポーツです。クラブ1本で、ボールをティーグランドからプレーしてカップに…

ピックアップ記事

  1.  大網白里市在住の大森良三さんが長年描いてきた作品を飾る小さな美術館が昨年9月、同市ながた野にオープンした。そこは私設『よこい美術館』。永田…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る