ふるさとビジター館 いちはら自然探訪

カゴタケ

 今回は面白い形のキノコをご紹介します。英語でもバードケージ・ファンガイ(鳥かご茸)と呼ばれているスッポンタケ科のキノコです。
初めての出会いは晩秋の里山でした。ピンポン玉のようなものが落ちていたので、拾い上げてみると弾力があってマシュマロのよう。ちょっと手で握りしめると急にぶわっと動いたので、なにコレ?イヤッ!と投げ捨てました。恐る恐る落ちた卵を見てみると、なんと!卵が割れて中から細い腕のようなカゴが現れていました。それは張力のかかっている柔らかい管を、卵のなかに巧妙に折りたたんであったかのようでした。こんな変わったキノコがあるんですねえ!
そして翌年の秋、また別の山でカゴタケと出会いました。写真はその時のもので、割れてから時間がたって完全に展開しています。手前が割れた卵のから。カゴは直径7センチ位で、べったりと緑褐色のグレバ(胞子)が付着していて、甘い香りがしました。調べてみると千葉県では梅雨時から晩秋にかけて、やや自然度の高い林に出るようです。甘い香りは昆虫を集めて胞子を拡散させるためだそう。キノコって形も生き方も様々で本当に面白いですね!
(ナチュラリストネット/加藤恵美子)

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