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今年は何に挑戦する?【市原市】
- 2020/2/13
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今年で設立34年目を迎える『市原市なぎなた連盟』は、市内3カ所の体育館を拠点に活動中だ。昭和63年5月、市原市社会体育課主催の家庭婦人を対象とするスポーツ教室の1つとして開催された『なぎなたの部』には8名が入部、教室終了後に同好会として誕生した。平成4年に『市原市なぎなた連盟』となった同団体には、『市原なぎなた同好会』、『八幡なぎなた錬誠会』、『なぎなた極め会』の3つの教室が存在して地域ごとに練習を行っているが、会員であれば場所と曜日を問わず活動に参加が可能である。
1月4日、八幡公民館で開催した初稽古に集った会員11名は、2時間かけて全日本なぎなたの形や仕掛け応じ技、防具をつけての打ち返しや掛り稽古に熱中した。副会長の髙澤酉子さんは、「現在の会員数は約30名。主に60代から80代の女性が練習に励んでいますが、最年少の会員は大学生です。高校生の頃に、なぎなたで国体に出場した選手もいます。古来の武道で、基本動作を覚えると奥が深くてとても面白いので、ぜひ小さい子から大人までいらしてください」と、話した。同団体は普段の練習稽古の他、市内中学4校に出向いてなぎなたの授業や、小学校の学童で体験教室を開催。また地域での普及発展を目指して、要請があれば神社での奉納演武や産業祭、公民館の文化祭にも参加している。
なぎなたの魅力は、礼儀作法はもちろん我慢強さも身に付くという。会長の常澄忠男さんは、「かつて奥方の護身術、たしなみとして女性によって始められました。人間最大の弱点である脛(すね)を狙うなど、なぎなたで家を守ろうとしたんですね。しかし現在、千葉大や武道大などのなぎなた部には男子も所属しており、底辺の拡大が望まれます」と紹介した。また、市内在住で会員の鹿嶋満代さんは今年の市原市スポーツ表彰を受賞。「40代で始めたんですが、仕事や家事と両立しながらマイペースで続けてこられました。型を覚えることは最初こそ大変でしたが、脳トレだと思って楽しみました。手足のさばきは色んなところに神経を使いますが、経験が長くなるほど奥深い競技です」と、満足げに話した。
体育館には会員達の床を擦る足音、掛け声や号令が響く。一斉に動くなぎなたは見事で、集中した空気がすがすがしい。常澄さんは、「短期間で上達するものではないので、ぜひ子どもの頃に始めて欲しいです。相手の視線と心の動きを見ながら隙をつくので、子どもと大人が正面から戦える面白い競技ですよ」と話し、会員のなぎなた捌きに注目していた。
同3教室は、ゼットエ―武道場と市原中学校、千種コミュニティセンターで活動中(八幡公民館は廃止)。年会費3千円、月会費500円だが初めの3カ月は無料(学生は半額)。防具やなぎなたも貸出利用可能。詳細は問合せを。
問合せ:池谷さん
TEL.080・5649・1709