先日、家の片づけをしていたら、我が子たちが小さかった頃の写真が出てきました。どこかへ旅行に行ったときの写真なのでしょう。上の子が小学生で、末の子がまだ3歳くらいでしょうか。私も主人もまだ若く、皆で楽しそうに笑っていました。今では、いつ、どこへ行った時のものなのかも忘れています。「こんな頃もあったなぁ」と懐かしく眺めていました。
 でもこの景色、今はもうこの世界には存在しないんですよね。考えてみると、自分の人生のほとんどの風景は、今はもうありません。写真に写る祖母も母も、もうこの世にはいません。そのことをあまり意識しないで、日々通り過ぎていることに気づきました。
 当たり前ですが、今という瞬間は二度と来ないのです。写真の中に写った風景やそこに写る人たちは、その瞬間でしか見られなかった貴重なものというわけです。そう考えると、今この瞬間、目の前にある景色や子どもたちの姿を目に焼きつけておきたくなりますね。
 新学期が始まりました。お子さんの入学・進学おめでとうございます。成長した我が子の姿やピカピカの一年生の姿を写真に収めて、また思い出の一ページにしてくださいね。これからの人生、大切な人と一緒に過ごせる貴重な時間を大切にしましょう。

中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。社会福祉法人ありんこ会理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。 TEL.0475-53-3509

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